Apr 09, 2025
【専門家監修】パックと美容液の順番を徹底解説!正しいスキンケアで理想の肌へ

春が近付くと季節の変わり目や花粉によって肌がゆらぎがち…。肌の状態や季節によって使うスキンケアを変更している人も多いのでは。ただ、スキンケア用品を使う順番を間違えると効果が半減することも。この記事では、Eライン美人をつくる専門家として人気サロンを運営する今川ちかさん監修のもと、スキンケアアイテムの効果や選び方、正しい手順について紹介します。パックとの併用方法も知って、スキンケアの効果を最大限に引き出しましょう。
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スキンケアアイテムのそれぞれの役割の違いとは?
スキンケアアイテムには、それぞれ異なる役割があります。適切な順番で使うことで、肌の調子を整え、理想の肌へと導くことが可能です。ここでは、スキンケアアイテムの種類や選び方のポイントについて紹介します。
スキンケアアイテムの種類と役割
スキンケアアイテムの種類と役割は、下記のとおりです。
種類 | 役割 |
クレンジング | メイクや皮脂汚れをしっかり落とし、毛穴の詰まりを防ぐ。肌の負担を抑えるため、摩擦を少なくすることが大切。 |
洗顔 | 肌に付着した汚れや古い角質を洗い流し、次に使うスキンケアの浸透を高める。 |
化粧水 | 肌に水分を補給し、乾燥を防ぐ。肌のバリア機能を整え、スキンケアアイテムの浸透をサポートする。 |
パック | 集中的に美容成分を補給し、肌の状態を整える。種類によっては毛穴の汚れを吸着する効果も。 |
美容液 | 高濃度の有効成分を含み、肌の悩みにピンポイントでアプローチする。美白やエイジングケアなど目的別に選ぶ。 |
乳液・クリーム | 水分の蒸発を防ぎ、うるおいを閉じ込める。肌の保護膜を作り、乾燥や外部刺激から肌を守る。 |
スキンケアアイテムの選び方のポイント
スキンケアアイテムは自分に合ったものを選びましょう。スキンケアアイテムの選び方のポイントを紹介します。
・肌との相性は良いか:自分の肌質(乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌)に合ったものを選ぶ。乾燥肌には高保湿成分が豊富なもの、脂性肌には軽い使用感のものが適している。
・成分や効能は適切か:乾燥・美白・エイジングケアなど、自分の肌の悩みに合わせた成分を確認する。ヒアルロン酸やセラミドは保湿、ビタミンCは美白、レチノールはエイジングケアに有効。
・好みのテクスチャーか:さっぱり系、しっとり系など、使用感を確認する。季節や肌の状態に応じて選ぶとより効果的。
・価格とコスパは適切か:高価なものが必ずしも良いわけではないので、成分と効果のバランスを重視する。口コミや成分表をチェックして、自分の肌に合うか確認することが重要。
スキンケアの順番は?基本ルールを解説
スキンケアは朝と夜で目的が異なります。それぞれの手順を知り、最適なケアを行いましょう。順番を間違うと美容成分が浸透しにくくなるため、順番を守ることが重要です。
朝の具体的な手順例
朝のスキンケアの具体的な手順例を紹介します。
- 洗顔:寝ている間に分泌された皮脂や汗、空気中に含まれる汚れをしっかり落とし、清潔な肌に整える。ぬるま湯で優しく洗い、肌の負担を軽減することがポイント。
- 化粧水:肌にうるおいを与え、キメを整える。保湿成分を含む化粧水を選ぶことで、肌のバリア機能を強化し、次に使うスキンケアの浸透を高める。
- 美容液:日中の乾燥や紫外線のダメージを防ぐために、保湿成分や抗酸化成分を含む美容液を使用。ビタミンC配合のものは紫外線によるシミ対策に効果的。
- 乳液・クリーム:水分を閉じ込め、乾燥を防ぐ。朝は次に行うメイクのことを考慮して油分の少ないものを選ぶのがおすすめ。
- 日焼け止め:紫外線対策を忘れずに。日中の紫外線ダメージから肌を守る。屋外活動が多い場合はこまめに塗り直すことが重要。
夜の具体的な手順例
夜のスキンケアの具体的な手順例を紹介します。
- クレンジング:メイクや皮脂汚れをしっかりオフする。肌に摩擦を与えないよう、オイルやジェルなどのクレンジング剤を手に取り、指の腹で優しく馴染ませる。メイクが溶けたらぬるま湯で洗い流す。
- 洗顔:クレンジング後の肌に残った汚れや不要な角質を落とす。洗顔料はしっかり泡立て、肌に摩擦をかけずに優しく洗う。すすぎ残しがないよう、ぬるま湯で丁寧に洗い流す。
- 化粧水:水分を補給し、肌のバリア機能をサポートする。手またはコットンを使って優しく押し込むように馴染ませると効果的。保湿力の高いものや、美白成分が含まれたものなど、自分の肌の悩みに応じた化粧水を選ぶ。
- 美容液:紫外線や環境ダメージをケアする成分を補給する。ヒアルロン酸、ビタミンC、レチノールなどの成分を含むものを使用し、肌にしっかり浸透させる。とくに乾燥が気になる部分には重ね付けをすると効果が高まる。
- 乳液・クリーム:保湿成分を閉じ込め、肌を守る。乳液は水分と油分のバランスを整え、クリームは肌に密着してうるおいをキープする役割をもつ。とくに乾燥が気になる場合は、ナイトクリームを使用するとより効果的。
朝晩どちらで使う?パックの頻度とタイミング
スキンケアではスペシャルケアとしてパックを取り入れるのもおすすめです。パックの種類やメリット、適切な頻度を紹介します。
パックには種類がある
パックには、目的や使い方に応じてさまざまな種類があります。
パックの種類 | 特徴 |
クリーム・ジェルパック | 美容成分がたっぷり含まれたシートを肌に貼るタイプ。保湿や美白など、多彩な美容効果が得られる。忙しい朝やリラックスしたい夜にぴったり。 |
クレイ(泥)パック | クレイを一定時間おいた後に洗い流すタイプ。毛穴の汚れや皮脂を吸着し、肌を清潔に保つ。 |
炭酸パック | 炭酸ガスの作用で血行を促し、肌のくすみを改善する。 |
ピールオフパック | 塗布後に乾燥させて剥がすタイプ。毛穴の汚れや角質を取り除くのに適している。 |
スリーピングパック | 夜のスキンケアの最後に塗って寝るだけのタイプ。寝ている間に肌のコンディションを整える。 |
自分の肌の悩みやライフスタイルに合ったものを選びましょう。
朝晩それぞれのメリットとは
パックは使用する時間帯によって異なるメリットがあります。目的に応じて使い分けることで、より効果的にスキンケアを行いましょう。
朝のメリット | 夜のメリット |
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パックの適切な頻度とは?
パックの頻度は、種類や肌質に応じて調整するのがベスト。毎日使用できるパックとしては、保湿を目的としたシートパックやスリーピングパックがあります。これらは肌に優しく、日々のスキンケアに取り入れることで、乾燥を防ぎながらしっとりとした肌を維持できます。また、敏感肌向けの低刺激なパックも毎日使用可能です。
一方で、洗い流すタイプのパックやピールオフパック、炭酸パックなどは週に1〜2回の使用が推奨されます。これらのパックは毛穴の汚れを除去したり、古い角質を取り除いたりするため、頻繁に使用すると肌に負担をかける可能性があります。そのため、週に1〜2回を目安にし、肌の状態に合わせて使用しましょう。
使用頻度が多すぎると肌のバリア機能を損なうこともあるため、製品ごとの推奨頻度を守りながら、自分の肌状態を確認しつつ調整してくださいね。
美容液を何種類まで使える?効果を高めるポイントとは
乾燥も気になるし、毛穴も気になる、など肌のお悩みを複数抱える人も多いのでは。最近ではそれぞれの悩みにアプローチした美容液もたくさん出ているのでたくさん重ね付けしたくなりますが、美容液はたくさんの種類を使うほど効果が出るわけではありません。重ね付けしすぎると、成分の効果が打ち消されることもあります。美容液の基本ルールと効果を高める塗布方法を紹介します。
基本ルール:1〜2種類に絞るのがベスト
美容液は1~2種類に絞りましょう。肌の悩みに応じて使い分けるのがポイントです。
- ・保湿系(ヒアルロン酸・セラミド):乾燥肌向け
- ・美白系(ビタミンC・トラネキサム酸):シミやくすみが気になる場合に
・エイジングケア(レチノール・ペプチド):ハリや弾力を求める肌に
複数の悩みがある場合は、肌の優先順位を決めて美容液を選びましょう。朝と夜で異なる美容液を使い分けるのも効果的です。それぞれの悩みに対応できます。ただレチノールなど、朝の塗布を避けた方がいいものもあるので成分によって塗り分けすることをおすすめします。
効果を高める塗布方法とは?
美容液の効果を最大限に引き出すためには、正しい塗布方法が重要です。
- 手に取って温める:手のひらに適量をとり、少し温めることで肌なじみが良くなる
- 顔全体に優しく広げる:指先を使って、摩擦を避けながら均一に塗る
- ハンドプレスで浸透を促す:両手で顔を包み込むように軽く押さえると、成分が浸透しやすい
- 重ね付けする場合は部分的に:乾燥やシミが気になる部分に重ね塗りすると効果的
注意点
美容液を利用する際には、いくつかのポイントに注意しましょう。まず、自分の肌タイプに合ったものを選ぶことが重要です。乾燥肌の場合は、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を含むものが適しています。一方、脂性肌の場合は、軽めのテクスチャーでべたつきを抑えた美容液が向いています。
さらに、年齢に応じた美容液選びも欠かせません。30代の肌は20代の頃と比べ、ハリや弾力の低下、シワやくすみが気になり始めることがあります。そのため、エイジングケア成分であるレチノールやペプチドを含む美容液を取り入れると効果的です。とくに、夜間に使用する美容液はエイジングケア成分が豊富に含まれているため、日中とは異なるアプローチで肌をケアすることが推奨されます。
また、自分のライフスタイルに合った美容液を選ぶことも大切です。朝のスキンケアに時間をかけられない人には、ワンプッシュで簡単に使えるオールインワンタイプの美容液が便利。夜はリラックスしながらケアできるよう、香りの良い美容液を選ぶのもおすすめです。
正しいスキンケアで理想の肌を手に入れよう
スキンケアは、アイテムの役割や順番を理解し、適切な頻度と方法で行うことが大切です。パックや美容液を賢く活用しながら、自分の肌に合ったケアを続けて、美しく健やかな肌を目指しましょう!

今川 ちか
AGOセラピストスクール講師
美容業界で18年の実績を持ち、理想的なEラインを形成する「美人Eラインフェイシャル®」の考案者。AGOセラピストスクールの講師として、全国でセラピストのプロを育成している。肌の土台となる骨格から美肌を育むメソッドが多くの女性誌や美容家から高く評価されて、現在は、東京青山と新潟にてEライン専門サロンを経営しながら、全国、海外で技術セミナーを行う。

あまち
2022年よりフリーランスとして活動中のWebライター。現在は2児の母として育児と仕事を両立に奮闘中。趣味は家族とのレジャーや、カフェで過ごすひととき。