Sep 30, 2026
東京の銀杏並木を楽しむなら?おすすめ名所10選と見頃・特徴を紹介
秋になると東京の街を黄金色に彩るイチョウ並木。都内には公園や街路、大学のキャンパスなど、さまざまな場所に見事なイチョウ並木があり、それぞれに歴史や見どころがあります。
本記事では、おすすめのイチョウ並木スポットまで解説します。お出かけ前にぜひチェックして、東京ならではの黄葉散策を楽しんでください。
【都内】紅葉が綺麗なスポット&おすすめカフェ・レストラン|レジャーやデートにも!
▶︎▶︎▶︎記事を読む▶︎▶︎▶︎
イチョウとは

イチョウは中国原産の落葉高木で、日本には古くに中国から伝わったとされています。約2億年前のジュラ紀にはイチョウの仲間が存在していたとされ、現在まで生き残っている貴重な植物であることから「生きた化石」とも呼ばれています。
扇形の特徴的な葉をもち、秋になると緑色から鮮やかな黄色へと変化するのが特徴です。黄葉したイチョウが並ぶ姿は秋の風物詩として親しまれ、街路樹や公園などにも多く植えられています。また、種子の銀杏(ぎんなん)は食用として利用されるなど、古くから人々の暮らしにも身近な植物です。
花言葉は「鎮魂」「長寿」で、老木になるほど堂々とした佇まいを見せる姿も、日本人に愛されてきた理由のひとつでしょう。
都内でイチョウ並木が多い理由

東京都内にイチョウ並木が多く見られる理由のひとつに、街路樹として積極的に植えられてきた歴史があります。イチョウは比較的火に強いとされ、火災が多かった江戸時代から防火の役割を期待して植えられてきました。関東大震災後の復興でも街路樹として取り入れられ、東京の街並みに広く定着していきました。また、1966年(昭和41年)には都民投票によって「東京都の木」に選ばれました。現在も都内の道路や公園などさまざまな場所でイチョウを見ることができ、秋になると黄色く染まった美しい並木が東京の街を彩ります。
イチョウ並木の特有のにおい

秋のイチョウ並木を歩いていると、独特のにおいを感じることがあります。その主な原因は、イチョウの種子である銀杏(ぎんなん)の外側を覆う部分に含まれる「酪酸」や「エナント酸」などの成分です。熟した銀杏が地面に落ち、外側の部分がつぶれることで、特有の強いにおいが広がります。
なお、イチョウには雄木と雌木があり、銀杏が実るのは雌木だけです。そのため、街路樹では銀杏によるにおいや道路の汚れを抑えるため、雄木が選ばれることもあります。秋のイチョウ並木を訪れた際は、銀杏の有無にも注目してみると、いつもとは違った楽しみ方ができるでしょう。
【都内近郊】今年の紅葉狩りはダムとともに!美しい秋の絶景スポットを紹介
▶︎▶︎▶︎記事を読む▶︎▶︎▶︎
東京のイチョウ並木おすすめスポット<公園編>
都内では、広々とした公園の中で美しいイチョウ並木を楽しめるスポットが点在しています。開放感のある景色をゆったりと楽しみたい方におすすめの4カ所をご紹介します。
国営昭和記念公園

国営昭和記念公園では、立川市から昭島市にまたがる園内に、かたらいのイチョウ並木(98本・約300m)と、立川口のカナール沿い(106本・約200m)という2つのイチョウ並木があり、黄葉シーズンには黄金のトンネルが出現します。
例年10月末から11月末にかけては「黄葉・紅葉まつり&秋の夜散歩」が開催され、ライトアップされた並木道を夜に散策できるのも魅力です。日本庭園ではカエデ類約300本の紅葉も同時に楽しめ、レンタサイクルを使えば広大な園内を効率よく巡ることもできます。
上野恩賜公園

上野恩賜公園では、東京文化会館と正岡子規記念野球場の間に延びる約100mの園路をはじめ、園内のさまざまな場所でイチョウの黄葉を楽しめます。国立西洋美術館から東京国立博物館周辺、西郷隆盛像、不忍池などにもイチョウがあり、秋になると桜の季節とはひと味違った黄金色の景色が広がります。
園内には美術館や博物館、歴史を感じさせる建物も多く、イチョウを眺めながら散策や文化施設巡りを楽しめるのも魅力です。秋の上野をゆったり散策したい方におすすめのスポットです。
代々木公園

代々木公園では、ケヤキやモミジとともに約200〜260本のイチョウが植えられており、原宿門付近に広がる並木は例年11月下旬から12月上旬が見頃です。噴水池西側の真っ赤なモミジとの色のコントラストも見どころで、落ち葉のじゅうたんを踏みしめながらの散策が楽しめます。
園内はベンチも豊富に配置されているため、腰を下ろしてのんびりと1日中紅葉を眺めて過ごすこともできます。
光が丘公園

光が丘公園では、園内に約200m続くイチョウ並木を楽しめます。樹齢100年を超える巨木40本が並び、歴史を感じる並木道です。イチョウの黄葉時には、輝くようなトンネルが続く景色を堪能できます。
都営大江戸線の光が丘駅から公園に向かう道でもイチョウ並木が楽しめるため、駅からのアプローチ自体が紅葉散策の一部になっているのも特徴です。
東京のイチョウ並木おすすめスポット<道編>
公園だけでなく、東京には街のシンボルとなっている歴史あるイチョウ並木道も数多くあります。
丸ノ内 行幸通り

東京駅丸の内口から皇居へとまっすぐ延びる行幸通りは、都心ならではのイチョウ並木を楽しめるスポットです。関東大震災後の復興事業によって整備された歴史をもち、秋になると通り沿いのイチョウが黄金色に染まります。
東京駅の赤レンガ駅舎や丸の内の高層ビルと黄葉したイチョウが織りなす景観は、行幸通りならではの魅力。道路中央の広々とした空間から並木を眺めることができ、都会的な街並みと秋景色を一緒に楽しめます。東京駅からアクセスしやすいため、丸の内散策やショッピングとあわせて立ち寄るのもおすすめです。
八王子 甲州街道

八王子にある甲州街道では、大正天皇の御陵造営を記念して昭和2年から4年にかけて植樹された歴史あるイチョウ並木があり、追分交差点から高尾駅前まで約4kmにわたり約760本が連なります。
例年11月には、八王子いちょう祭りも開催され、地域を挙げて黄葉を楽しめます。高尾山を訪れるついでに立ち寄る人も多く、山からの景色とあわせて黄金色に染まる街道を見下ろす楽しみ方もできます。
国立駅前 大学通り
この投稿をInstagramで見る
国立駅前の大学通りでは、赤い三角屋根の旧国立駅舎から南に向かって約120本のイチョウが植えられ、車道・自転車道・歩道が分かれた広々とした空間で散策できます。両側には一橋大学のキャンパスが広がり、新東京百景にも選ばれた学園都市らしい風景です。
街路灯にはフランス製のレトロなデザインが採用されており、桜並木とあわせて四季を通じて美しい表情を見せる通りとしても知られています。
東京のイチョウ並木おすすめスポット<その他施設編>
学校や神社にも、都内を代表するイチョウの名所があります。
明治神宮外苑

明治神宮外苑のイチョウ並木は、青山通りから聖徳記念絵画館に向かって約300mにわたり146本のイチョウが並ぶ、東京を代表する紅葉スポットです。秋になると通り一帯が鮮やかな黄金色に染まり、都心にいながら美しい秋景色を楽しめます。
イチョウは聖徳記念絵画館に近づくにつれて低くなるよう植えられており、遠近感を生かした美しい景観も見どころです。1908年に新宿御苑のイチョウから採取した種子を育て、その中から選ばれた木々が植えられたとされ、100年以上の歴史があります。映画やドラマなどのロケ地としても知られ、東京のイチョウ並木を楽しむなら一度は訪れたい定番スポットです。
東京大学

東京大学の本郷キャンパスでは、正門から安田講堂へと続く美しいイチョウ並木を見ることができます。イチョウは東京大学のシンボルマークにも用いられており、大学を象徴する存在として親しまれています。秋になると並木が鮮やかな黄金色に染まり、歴史を感じさせるキャンパスの建物との美しいコントラストを楽しめるのが魅力です。
特に、黄葉したイチョウ並木の先に安田講堂を望む景色は、本郷キャンパスならでは。歴史ある建築と秋の風景を一緒に楽しみたい方におすすめのイチョウスポットです。
靖国神社

靖国神社では、大鳥居から明治26年建立の大村益次郎銅像にかけての参道沿いにイチョウ並木が広がり、九段坂周辺を代表する黄葉スポットとなっています。歴史的な銅像とイチョウの黄葉が織りなす風景は、都心にいながら重厚な秋を感じさせてくれます。境内には神池庭園もあり、黄葉した木々が水面に映り込む静かな景色もあわせて楽しめます。
おわりに

東京には、広々とした公園や都心の並木道、歴史あるキャンパスなど、美しいイチョウの黄葉を楽しめるスポットが数多くあります。場所によって周囲の景観や雰囲気が異なるため、お気に入りを探してみるのもおすすめです。東京のイチョウは例年11月中旬~12月上旬頃に見頃を迎える場所が多いため、事前に色づき状況を確認して、黄金色に染まる東京ならではの秋景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

やち
2015年よりフリーランスとして活動中のWebライター。趣味は節約と旅行、レジャー。「いかにお金を使わずに最大限楽しめるか?」を考えながら、年数回の海外旅行を楽しんでいます。

