Nov 08, 2026
【管理栄養士監修】火鍋の効果とは?美容・健康へのうれしい働きやおすすめの食べ方を解説
忙しい毎日、心も体もほっと温まりたい日ってありますよね。そんなときにおすすめしたいのが、火鍋です。美容や健康にうれしい働きが期待できるとして注目されている火鍋ですが、実際にはどのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、たいや内科クリニックの管理栄養士、林安津美さん監修のもと、漢方や生薬、薬膳素材の効能から、体質に合わせた効果的な食べ方のコツまで、火鍋についてわかりやすく紹介します。
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火鍋とは?どんな料理?

火鍋は、中国で古くから親しまれている鍋料理のひとつです。ぐつぐつと煮立ったスープに、野菜や肉、魚介、豆腐など、好みの具材をくぐらせて食べるスタイルで、日本のしゃぶしゃぶや寄せ鍋に近い感覚で楽しめます。
近年は、薬膳素材や香辛料を使った「薬膳火鍋(薬膳鍋)」も注目されています。野菜やたんぱく質を含む食品など、具材の組み合わせを工夫しやすいのも特徴です。
中国で親しまれる、2つの味が楽しめる鍋料理

火鍋の大きな特徴のひとつが、ひとつの鍋で2種類のスープを楽しめる「二色鍋」というスタイルです。仕切りのある鍋を使って異なる味わいのスープを同時に味わえるため、好みに合わせてそれぞれのスープを楽しめるのがうれしいポイントです。
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辛いスープ「麻辣」とやさしいスープ「白湯」の違い

火鍋のスープにはさまざまな種類があります。その中でも代表的なのが、「麻辣(マーラー)」と「白湯(パイタン)」です。
麻辣スープは、唐辛子や花椒などの香辛料をたっぷり使った、しびれるような辛さと香りが特徴のスープです。一方の白湯スープは、鶏がらや香味野菜でじっくりとだしをとった、辛さを抑えたやさしい味わいが魅力です。
同じ火鍋でも、選ぶスープによって味わいや刺激の強さが大きく変わります。その日の気分や体調に合わせて選んでみるのもいいでしょう。
火鍋に期待できる美容・健康効果
火鍋は、具材やスープの組み合わせ次第で、美容や健康面でもうれしい働きが期待できる料理です。ここでは、火鍋に期待できる代表的な効果を3つ紹介します。
体を温めて冷え対策に

火鍋は、辛味スパイスや生姜などの薬膳素材を使うことが多く、体を内側から温める働きが期待できます。温かいスープをじっくり煮込みながら食べるスタイルなので、食事をしながら自然と体がぽかぽかと温まっていくのを感じられるでしょう。寒い日や、体の冷えが気になるときにぴったりです。
具材が豊富で栄養バランスを整えやすい

火鍋は野菜やきのこ、豆腐、肉、魚介など、一度にさまざまな食材を楽しめるのも魅力のひとつです。ビタミンや食物繊維が豊富な野菜やきのこ、たんぱく質源となる肉や魚介、豆腐などをバランスよく組み合わせることで、栄養バランスを整えやすい食事になります。具材を工夫すれば、ヘルシーな一食になりますよ。
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香りや辛味を楽しみながら、ほっとひと息つく

火鍋には、唐辛子や花椒、生姜などの香辛料を使ったスープがあり、豊かな香りや辛味を楽しめます。温かい鍋を囲んでゆっくり食事をする時間は、気分転換にもなるでしょう。
具材には野菜やきのこ、肉、魚介類、豆腐などを組み合わせると、さまざまな食品を取り入れられます。スープやたれは塩分が多くなることもあるため、量に気を付けながら楽しみましょう。
効果のヒミツは薬膳素材にあり|代表的な食材と特徴
火鍋の効果を語るうえで欠かせないのが、スープに使われる薬膳素材です。ここでは、薬膳火鍋でよく使われる代表的な食材とその特徴を紹介します。
ナツメ|やさしい甘みを楽しめる薬膳素材

ナツメ(なつめ)は、鉄分やカリウムなどのミネラルを含む薬膳素材です。古くから滋養強壮や美容によいとされ、女性にうれしい食材として親しまれてきました。ほんのりとした甘みがあり、スープに自然な風味とコクを加えてくれるのも魅力です。
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クコの実|彩りと甘酸っぱさを楽しめる薬膳素材

クコの実には、β-カロテンをはじめとした抗酸化作用が期待される成分が含まれています。プチプチとした食感と、ほんのり甘酸っぱい味わいが特徴で、スープに加えると彩りや風味のアクセントにもなります。
なお、ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)を服用している人に、クコの実製品との相互作用が疑われた報告があるため、継続的に摂取する場合や気になる場合は、あらかじめ主治医や薬剤師に相談すると安心です。
生姜・良姜|体を内側から温める

生姜や良姜(りょうきょう)は、独特の辛味と香りが特徴の薬膳素材です。体を内側から温める働きが期待できるとされ、冷えが気になる時期には特に重宝します。
スープに加えるだけでも風味に奥行きが生まれるため、薬膳素材を取り入れながら、火鍋ならではの香りや味わいを楽しめるのもうれしいポイントです。
花椒・唐辛子|麻辣スープの風味を生むスパイス

花椒(ホアジャオ)は、しびれるような独特の香りと辛さが特徴のスパイスです。唐辛子と合わせて、麻辣スープの味わいを決める存在でもあります。
しびれる辛さと刺激的な香りが合わさることで、辛さが得意な人にはたまらない風味に仕上がります。辛味や刺激が苦手な人は、量を控えめに調整しながら楽しんでみましょう。
美容や健康を意識するなら火鍋をどう食べる?
火鍋の効果をより実感しやすくするために、具材の選び方や食べ方にも少し意識を向けてみましょう。
野菜やきのこをたっぷり入れる

美容や健康を意識するなら、野菜やきのこをたっぷり入れるのがおすすめです。ビタミンやミネラル、食物繊維をしっかり摂ることができ、栄養バランスの整った一皿に。旬の野菜を取り入れれば、季節ごとの味わいも楽しめるでしょう。
たんぱく質を組み合わせる

肉や魚介、豆腐、ラム肉などのたんぱく質源をバランスよく組み合わせることも大切なポイントです。たんぱく質は体づくりに欠かせない栄養素のため、野菜だけに偏らず、具材の組み合わせを意識してみましょう。
スープやシメは食べすぎない

火鍋のスープには、具材からの旨味や香辛料の風味がぎゅっと溶け出しており、ついたくさん飲みたくなるもの。しかし飲みすぎると塩分の摂りすぎや胃腸への負担につながることもあるため、飲む量は控えめを心がけましょう。また、雑炊や春雨、中華麺などのシメも、食べる量を調整することで、食事全体のバランスを取りやすくなります。
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火鍋に関するよくある質問

ここからは、火鍋に関するよくある質問に答えていきます。
Q. 火鍋はダイエット中でも食べていい?
火鍋は具材の選び方を工夫すれば、ダイエット中でも楽しみやすいメニューです。野菜やきのこ、豆腐、脂身の少ない肉などを中心に選び、スープの飲みすぎやシメの食べすぎに気を付けることで、カロリーのコントロールがしやすくなります。
Q. 火鍋を食べると代謝が上がる?
唐辛子に含まれるカプサイシンなどについては、エネルギー消費への影響を調べた研究があります。ただし、火鍋を食べることで代謝が大きく上がったり、やせたりするとは言い切れません。
火鍋は、野菜やきのこ、肉、魚介類、豆腐などを組み合わせながら楽しめる料理です。スープやたれの塩分、油の量にも気を付け、普段からバランスのよい食事や適度な運動を心がけましょう。
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Q. 辛いのが苦手でも楽しめる?
火鍋には、辛さを抑えた白湯スープや、2種類を同時に楽しめる二色鍋もあるため、辛いものが苦手な人でも安心して楽しめます。初めてで辛さが心配な場合は、まずは白湯スープから試してみるのがおすすめです。辛さの好みに合わせてスープを選べるのも、火鍋のうれしいところですね。
Q. 火鍋のスープは全部飲んでもいい?
火鍋のスープは、香辛料や具材の旨味が溶け出して味わい深い一方、塩分が濃くなりやすい傾向があります。飲みすぎると塩分の摂りすぎにつながる可能性があるため、味わう程度にとどめておくと安心です。
まとめ|火鍋の魅力を知って、食生活に取り入れよう

火鍋は、野菜やきのこ、肉、魚介類、豆腐など、さまざまな具材を組み合わせて楽しめる鍋料理です。具材を工夫することで、栄養バランスを整えやすい食事になります。
ナツメやクコの実、生姜、花椒などの素材は、それぞれ異なる香りや風味を持っています。素材の特徴を知ることで、火鍋をより楽しく味わえるでしょう。スープやたれの塩分、油の量にも気を付けながら、好みの具材を組み合わせて、普段の食事の中で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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林 安津美
管理栄養士/病態栄養専門管理栄養士/日本糖尿病療養指導士/腎臓病療養指導士/がん病態栄養専門管理栄養士/和漢薬膳師等
あいち厚生連で37年間病院の管理栄養士として勤務。その間豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。2022年5月よりたいや内科クリニックへ入職。患者さんの思いを聴き・応え、患者目線でテーラーメイドの医療をお届けできるよう努めている。