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冷たい緑茶を美味しく作る方法!暑い季節に嬉しい水出し・保存のポイントも解説

冷たい緑茶

夏の暑い日には、冷たいお茶が飲みたくなりますよね。冷たい緑茶を作ってみたものの、いまいち美味しくなかった…という経験はありませんか。せっかく良い茶葉を使っても、ただなんとなく冷やすだけでは本来の美味しさが損なわれてしまうことも。

そこで今回は、自宅でも冷たい緑茶をより美味しく作る方法やコツ、さらに賞味期限や保存方法について詳しくご紹介します。

冷たい緑茶とは

冷たい緑茶

 

冷たい緑茶には、お湯で抽出した緑茶を冷やして作る「冷茶」と、水から時間をかけて作る「水出し緑茶」の2種類があります。

 

緑茶の茶葉に豊富に含まれるカテキンやカフェインには、熱湯で淹れることで苦みや渋みが際立つ性質があります。そのためお湯出しの「冷茶」は緑茶本来の苦味を感じつつ、後味はすっきりとした爽快な風味に仕上がります。

 

一方「水出し緑茶」は熱を加えずに作るため、カテキンやカフェインの抽出が抑えられ、冷茶に比べて苦みや渋みは控えめになり、旨みや甘みがより際立ったまろやかな味わいが楽しめます。

冷たい緑茶を作る方法~お湯出しの場合

それではまず、お湯で抽出する冷たい緑茶「冷茶」を作る2つの方法と、冷茶のメリット・デメリットをご紹介します。

お湯出しの作り方①冷蔵庫で冷やす

ティーバッグとお湯で緑茶を抽出している

 

少量の熱湯で抽出した濃いお茶に、水をたっぷり注ぎ足して冷やすだけで、手軽に美味しい冷茶が 作ることができます。

 

<材料>
・茶葉…10~20g(大さじ2~4)
・熱湯…少量
・水…約750ml

 

<作り方>

  1. 茶葉を入れたティーポットに熱湯を少量注ぎ、1分ほど蒸らしてから濃いお茶を抽出する
  2. 抽出したお茶に水をたっぷり注ぎ足し、冷蔵庫に入れて冷やす
  3. 30分~1時間ほど冷やしたら、冷茶のできあがり

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お湯出しの作り方②オン・ザ・ロック

ガラスポットに入った氷と緑茶 グラスが2個

 

熱湯で抽出した濃いお茶に氷を加えるオン・ザ・ロックのレシピ。すっきりと清涼感のある美味しい冷茶が作れます。

 

<材料>
・茶葉…10g
・熱湯…100ml
・氷…約200g

 

<作り方>

  1. 茶葉を入れたティーポットに熱湯を注ぎ、すぐに氷を加える
  2. ティーポット全体が冷たくなったら、冷茶のできあがり

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お湯出しのメリット

湯呑みに入った緑茶 茶葉

 

熱湯を使うことで、茶葉に含まれる成分を効率よく抽出できるため、緑茶本来の風味や香りを楽しむことができます。苦みや渋みも楽しみたい方におすすめ。また、比較的短時間で作れるため、忙しいときや急いでいるときにも便利ですね。

冷たい緑茶を作る方法~水出しの場合

次に、水出しの冷たい緑茶「水出し緑茶」を作る方法と、水出しのメリット・デメリットをご紹介します。

水出しの作り方

緑茶と茶葉 グラス 水出しイメージ

 

お茶パックを使って作る水出し緑茶のレシピ。水でじっくり抽出することで、まろやかな味わいの美味しい冷茶が作れます。

 

<材料>
・茶葉…10~15g程度
・お茶パック
・水…1リットル

 

<作り方>

  1. 茶葉をお茶パックに入れる
  2. お茶パックを冷水ポットに入れ、水を注ぐ
  3. そのまま冷蔵庫で3時間以上冷やしたら、冷茶のできあがり

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水出しのメリット

水出しにすることで、緑茶に含まれるEGCというカテキンの量が増し、免疫力の向上が期待できます。さらに、テアニンの含有量が増えることでよりリラックス効果が高まります。

 

また、アミノ酸(旨味成分)を多く抽出し、お湯出しの冷茶より旨味を強く感じることができます。カフェインによる苦み・渋みも抑えられるので、まろやかな味わいを楽しみたい人におすすめです。Related【管理栄養士監修】からだにいいお茶の種類8つ!おすすめの飲み方と注意点を解説

冷たい緑茶を美味しく作るコツ

せっかく冷たい緑茶を作るなら、できるだけ美味しく作りたいもの。そこで冷たい緑茶を美味しく作るためのコツを3つご紹介します。

カルキ抜きした水を使う

お湯を沸かす様子

 

水出し緑茶を作るときは、カルキを抜いた水を使いましょう。水道水には塩素(カルキ)が含まれているため、そのまま使うと緑茶の風味が損なわれてしまう場合があります。一度沸騰させて塩素を飛ばし、冷ました水を使うことでより美味しく安心して楽しめますよ。

 

また同じ理由から、浄水器を通した水やミネラルウォーター(軟水)を使うのもおすすめです。Related南部鉄器の正しい手入れ方法!使う前に知っておくべき基礎知識とは

茶葉を入れっぱなしにしない

ティーバッグで水出ししているお茶

 

茶葉を入れたお茶パックは、ボトルに入れっぱなしにしないようにしましょう。お茶パックをボトルに長時間入れたままにしておくと、茶葉の成分が過剰に抽出され、味が濃くなりすぎたり、苦み渋みが強くなったりしてしまいます。さらに時間の経過とともに茶葉が腐敗し、雑菌が繁殖する可能性があるため注意が必要です。

 

水筒にお茶パックを入れる場合は、早めに飲み切るか、取り出すようにすると、お茶の風味をおいしく安全に保つことが出来ます。

飲む前には軽く振る

水出し緑茶は、時間をかけてじっくり抽出するため、お茶の旨味成分がポットの底に沈殿しています。飲む前には、冷水ポットそのものを軽く横に回すように振って、沈んだ成分を全体に行き渡らせるようにしましょう。茶葉や旨味が均一に混ざることで、より美味しく楽しめます。

 

お茶がこぼれないように、上下に大きく振ったり左右に激しく揺すったりせず、ポットの中でやさしく円を描くように動かすのがポイントです。

冷たい緑茶の消費期限と保存方法

自宅で作った冷たい緑茶は、手軽にたっぷり作れるのが嬉しいポイント。市販のペットボトルのものよりもリーズナブルですが、保存料などの添加物が含まれていないため、消費期限が短く日持ちはしません。ここでは自家製の冷たい緑茶を美味しく安全に楽しむための、消費期限の目安と適切な保存方法についてご紹介します。

冷蔵保存で1~3日

自宅の机の上にお茶パックの入ったピッチャーが置かれている

 

自宅で作った冷たい緑茶を冷蔵保存する場合、お湯出しは1~3日程度、水出しは1~2日程度が消費期限の目安です。

 

お茶の淹れ方や時期によって異なりますが、室温が20度を超えると菌の繁殖が活発になるため、基本的に常温保存は避けましょう。

 

冷蔵保存の際は、清潔で密封性の高い容器を使用し、冷蔵庫内でも温度変化の少ない場所(ドアポケット以外)で保存するのがポイントです。一度作った冷茶は、時間が経つほど風味や香りが落ちていくため、できるだけ早めに飲み切りましょう。水出し緑茶は傷みやすく、24時間以内に飲むのが理想的です。

 

また、保存中の冷茶に雑菌が入ると腐敗の原因になります。容器に直接口を付けて飲むのは避け、作り置きのお茶に新たなお茶や水を継ぎ足すことも控えましょう。持ち運ぶ際は、保冷機能付きの水筒を使用し、緑茶抽出後は茶葉やお茶パックを早めに取り出しておくと傷みにくくなります。

 

なお、自家製冷茶の場合、どんなに衛生管理に気を配っても、雑菌の繁殖を完全に防ぐことはできません。お茶に酸味を感じたり、いつもと違うにおい・濁り・とろみ・表面の膜や浮遊物が見られる場合は、腐敗の可能性があるため飲まずに処分してください。

実は麦茶よりも傷みにくい

冷たい麦茶 イメージ

 

冷たいお茶といえば「麦茶」が定番ですが、実は緑茶の方が傷みにくいんです。その理由は、緑茶に含まれるカテキンに抗菌作用や抗酸化作用があるため。カテキンを多く含むお茶は比較的傷みにくく、緑茶のほか、ウーロン茶や紅茶なども同様の特性を持っています。

 

一方で、麦茶や黒豆茶などの雑穀茶にはカテキンが含まれていないため、傷みやすい傾向があります。そのため、冷たいお茶を作り置きするなら、麦茶よりも緑茶の方が適していると言えるでしょう。Related麦茶の美味しい作り方を解説 さらに美味しく作るコツと意外なアレンジ方法も

おわりに

冷たい緑茶

 

美味しい冷たい緑茶はコツを掴めば意外と簡単に作れて、自宅でもお店の味を再現することができます。これからの暑い季節に、ひんやりと冷たい緑茶で爽やかな涼を感じてみてはいかがでしょうか。
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あさき

written by...あさき

旅・南の島・海・犬・植物・音楽が好きな関西移住人。毎日の暮らしを心地よく、より豊かにするための情報をお届けしています。