May 15, 2026
【医師監修】頭皮の日焼けの症状と対処法|ヒリヒリ・皮むけ・抜け毛を防ぐケアと予防方法
頭皮は体の中でも太陽に最も近い位置にあり、紫外線の影響を受けやすい部位です。とはいえ、顔や体に比べて対策が後回しになりがちで、気づかないうちに日焼けしてしまうことも少なくありません。頭皮の日焼けは、ヒリヒリとした痛みや赤みだけでなく、皮むけやフケ、さらには抜け毛など、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
この記事では、医療法人なかざわクリニックの小倉慶雄院長監修のもと、頭皮が日焼けしたときに現れる症状やその原因をはじめ、正しいケア方法や日常で取り入れやすい予防対策について、解説していきます。
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意外と日焼けしやすい頭皮
頭皮は見落とされがちですが、紫外線の影響を受けやすい部位のひとつ。ここでは、頭皮の日焼け対策を意識したい理由について見ていきましょう。
顔の3倍の紫外線!頭皮が最も焼けやすい理由

頭皮は体の高い位置にあり、分け目やつむじなど露出しやすい部分は紫外線の影響を受けやすい部位です。一方で、頭皮は髪に覆われている安心感から、日焼け止めを塗らずに外出してしまう人も少なくありません。しかし、顔や体と同じように紫外線の影響を受けているため、油断せずケアを取り入れることが大切です。
日焼けは肌老化の原因に
頭皮も皮膚の一部であり、紫外線ダメージの蓄積は乾燥や光老化につながる可能性があります。
特に日焼けしやすいのは分け目やつむじ
頭皮は髪に覆われているため日焼けしにくいと思われがちですが、分け目やつむじは紫外線の影響を受けやすい部位です。
頭皮が日焼けしたときの症状

「頭皮がヒリヒリする」と感じたことはありませんか。それは、紫外線によるダメージのサインかもしれません。ここでは、頭皮が日焼けしたときに現れやすい症状を紹介します。
赤みや炎症
頭皮の日焼けは、軽いやけどを負っている状態と同じとされています。強い紫外線を浴びると、皮膚は刺激から身を守ろうとして炎症反応を起こします。その結果、頭皮に赤みやヒリつき、腫れ、かゆみなどの症状が現れることがあります。
皮むけ・かゆみ・フケのような症状
頭皮が日焼けすると、フケのような症状が出やすくなるといわれています。その主な原因は、「頭皮の乾燥」と「ターンオーバーの乱れ」。強い紫外線によって炎症が起こると、頭皮の水分を保つ力が低下し、乾燥が進みやすくなります。その結果、古い角質がはがれやすくなり、フケとして現れるのです。
抜け毛が増える場合も
日焼けによる炎症や乾燥で頭皮環境が乱れ、一時的に抜け毛が気になることがあります。ただし、日焼けをしたからといって、すぐに薄毛につながるわけではありません。ダメージが繰り返し蓄積されることで、将来的に薄毛のリスクを高める要因となることがあります。そうならないためにも日常的な紫外線対策と頭皮ケアを意識しましょう。
頭皮が日焼けしたときの対処法

頭皮が日焼けしてしまった場合は、そのままにせず、できるだけ早めにケアを行うことが大切です。適切に対処することで、症状の悪化を防ぎやすくなります。ここでは、日焼け後に取り入れたい基本的なケア方法をご紹介します。
まずは頭皮を冷やす
日焼け後は、できるだけ早く頭皮をクールダウンすることが大切です。髪や頭皮が熱を帯びている場合は、冷水でやさしく洗い流したり、冷やしたタオルを当てたりして、しっかりと熱を逃がしましょう。
「保湿」しバリア機能を補う
冷やした後は、刺激の少ない保湿剤で乾燥を防ぎましょう。しみる製品やアルコールの強い製品は避けるのが無難です。うるおいが満たされることでバリア機能が整い、外部刺激から頭皮や毛穴を守る働きが高まります。頭皮のケアは低刺激でアルコールを含まないタイプのアイテムを選ぶと安心です。
炎症がひどい場合は我慢せず皮膚科を受診
かゆみやフケ、湿疹などの症状が続く場合は自己判断せず、できるだけ早めに皮膚科を受診しましょう。市販薬を使い続けることで、かえって症状が悪化してしまうケースもあります。専門医による正しい診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。
頭皮の日焼けが皮むけしたときのケア

日焼けによって頭皮が皮むけしているときは、普段よりも刺激を受けやすく、かゆみも出やすい状態になっています。そのため、爪を立ててかいたり、皮を無理にはがしたりしないように注意が必要です。無理に皮をはがしてしまうと、炎症の悪化につながるおそれがあります。刺激をできるだけ抑えながらやさしくケアを行うことで、頭皮の回復をサポートしていきましょう。
炎症を悪化させない!日焼け後の正しいシャンプー&ドライヤー術

頭皮の日焼けは、キューティクルにダメージを与え、頭皮や髪を乾燥させたり、黒い髪のメラニン色素を分解させたりする作用があるなど、さまざまなトラブルを引き起こす原因となります。トラブルを軽減するために炎症を悪化させない対処法を知っておきましょう。
アミノ酸系シャンプーを使う
刺激の少ないシャンプーを使い、こすらずやさしく洗いましょう。シャンプーの際はしっかりと泡立ててから使い、指の腹で頭皮をマッサージするように洗うのがポイントです。
ぬるま湯(38度以下)ですすぎ、摩擦を最小限に
熱すぎるお湯は刺激が強いため、洗うときは38度以下のぬるま湯を使うのがおすすめです。洗い流すときは、やさしくこするなど、髪に余計な負担をかけないように注意しましょう。
また、シャンプーやコンディショナー、トリートメントの洗い残しは頭皮への刺激となるため注意が必要です。時間をかけて、たっぷりのぬるま湯でしっかりすすぐことを心がけましょう。
ドライヤーは20cm以上離し、仕上げの「冷風」で引き締める
まずはしっかりとタオルドライを行いましょう。余分な水分を取っておくことで、ドライヤーの使用時間を短くでき、熱によるダメージを軽減しやすくなります。ドライヤーは頭皮から離し、熱を当てすぎないように短時間で乾かしましょう。
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頭皮の日焼けを予防する方法
頭皮の日焼けは、日々のちょっとした工夫で予防しやすくなります。紫外線が強い季節や時間帯は特に意識して、頭皮をやさしく守る習慣を取り入れていきましょう。
帽子や日傘で紫外線をガード

外出時は、帽子や日傘を活用して紫外線から頭皮や肌を守ることが大切です。これらのアイテムは、肌だけでなく目に入る紫外線も軽減できるため、トータルでの紫外線対策としても役立ちます。帽子を選ぶ際は、頭皮が蒸れにくい通気性のよい素材を選ぶと、快適に使いやすくなります。あわせて、UVカット機能が備わっているものを選ぶと、より安心して取り入れられるでしょう。
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分け目をこまめに変えるのも◎

ずっと同じ分け目を続けていると、特定の部分に紫外線が当たり続け、ダメージが集中しやすくなります。こうした状態が続くと、頭皮への負担が蓄積し、抜け毛などのトラブルにつながる可能性もあります。帽子などで全体をカバーするのが理想ですが、難しい場合は分け目をこまめに変えるだけでも対策になります。また、スタイリング剤を使って頭頂部の髪をふんわり立ち上げることで、頭皮への紫外線の当たり方をやわらげる工夫もおすすめです。
UVカットスプレーがお手軽

手軽に紫外線対策を取り入れたい方には、髪と頭皮の両方に使えるUVカットスプレーの活用もおすすめです。ベタつきにくく、スタイリングを崩さずに使えるアイテムも多く、日常のケアに取り入れやすいのが魅力です。
日焼け止めは、SPFが「シミや炎症(UV-B)」、PAが「シワやたるみ(UV-A)」を防ぐ指標とされています。頭皮の紫外線対策では、特にUV-Aによる影響にも目を向け、PA値にも注目して選ぶことが大切です。PAは「+」の数が多いほど、防御力が高いとされています。また、使用シーンに応じてSPF値を使い分けるのもポイントです。日常使いであればSPF15〜30程度、レジャーや屋外で長時間過ごす場合はSPF50以上を目安にするとよいでしょう。
スプレータイプであれば手を汚さずに塗り直しがしやすく、分け目やつむじ周りにも手軽に使えます。外出の15分ほど前に使用し、その後は2〜3時間おきを目安にスプレーし直すことで、紫外線によるダメージを防ぎやすくなります。
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健やかな頭皮のために気をつけたいこと
頭皮を紫外線ダメージから守るためには、外側からのケアだけでなく、体の内側から整えることも大切です。日々の生活習慣を見直すことで、より健やかな頭皮環境につながります。
外出時の注意
頭皮を紫外線から守るためには、日傘や帽子、日焼け止めなどを上手に取り入れ、日常的に対策することが大切です。複数の方法を組み合わせることで、より効果的にダメージを防ぐことができます。
食事にも注意する

健やかな頭皮には、外側からのケアだけでなく、内側からの栄養補給も大切。髪の毛や頭皮の健康は、日々の食事と深く関わっています。
たんぱく質の一種であるケラチンは、髪の主成分でもあります。卵やチーズ、牛乳、豆類などをしっかり摂りましょう。さらに、ケラチンの合成に関わる鉄・亜鉛・銅などのミネラルもあわせて取り入れることが大切です。
また、日焼けによるダメージには、ビタミンA・C・Eやポリフェノールなど、抗酸化作用をもつ栄養素が役立つとされています。これらの栄養素は、ダメージを受けた細胞の修復や再生をサポートする働きが期待できます。特に紫外線の影響を受けやすい季節は、意識して取り入れることで、頭皮や髪の健康維持につながります。
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睡眠も大事

日焼けした頭皮や髪の回復には、十分な睡眠も欠かせません。髪の健やかな成長には、睡眠中に分泌される成長ホルモンやメラトニンが関わっているといわれています。質のよい睡眠をとることで、これらの分泌が促され、頭皮環境のサポートにつながります。また、睡眠は自律神経のバランスを整え、血行を促す働きも期待できます。頭皮がダメージを受けているときこそ、しっかりと休息をとることを意識してみてください。
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頭皮マッサージも有効

頭皮の血行を促すマッサージも、日常のケアとして取り入れやすい方法のひとつです。毛根の新陳代謝を高めて健康な髪を生み出す効果も期待できます。
<マッサージ方法>
1.両手の指先で頭全体の頭皮をつかむように置き、軽く押しながら円を描くように3回ほどやさしく揉みほぐします
2.両手の指先(中央の3本)を使い、こめかみから頭頂部に向かって、頭皮を引き上げるようにゆっくり動かします
3.両手指先で、頭中央の「気持ちいい」と感じる部分を1か所につき3秒ほど押す
マッサージを行う際は、爪を立てず、やさしい力加減を意識しましょう。また、髪が濡れている状態で行う場合は、こすらないように注意が必要です。深呼吸をしながら行うことで、リラックス効果も期待できます。
まとめ|頭皮の日焼けは早めのケアと紫外線対策が大切

日焼けによる頭皮ダメージは、ヒリヒリや赤み、皮むけ、フケ、抜け毛など、さまざまなトラブルの原因になります。頭皮は顔や体と同じように紫外線の影響を受けやすいため、日頃からしっかりと対策をしておくことが大切です。また、日焼けした頭皮はデリケートな状態になっているため、早めのケアを心がけましょう。日焼けと頭皮の関係を意識しながら、毎日のケアを見直してみてはいかがでしょうか。
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小倉 慶雄
金沢駅前内科・糖尿病クリニック 院長
金沢駅前内科・糖尿病クリニックは金沢駅から徒歩3分で「糖尿病」「肥満」「甲状腺」の専門的な治療を行っています。患者様の生活スタイル・習慣と病状に合わせた最適な治療を提供します。





