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養生食・キッチャリーとは?健康や美容への効果・作り方・アレンジ方法を紹介

キッチャリーと牛肉のおかず

健康的な食事が注目される中で、古代インドの知恵がつまった「キッチャリー」が話題です。シンプルな材料で作れるキッチャリーは、体を優しく整え、美容や健康にも良い効果が期待できるとされています。

この記事では、キッチャリーの特徴や美容・健康への効果、基本の作り方を紹介します。アレンジ方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

キッチャリーとは?

キッチャリー 器を持つ手

 

キッチャリー(Khichdi / Khicri) とは、アーユルヴェーダに基づいた伝統的な養生食。アーユルヴェーダとはインド発祥の伝統医学で、心・体・精神のバランスを整えることが目的としています。この考え方に基づき、キッチャリーは体を癒やし、調和をもたらす食事として重宝されています。

キッチャリーは、お米や、豆、野菜、スパイスなどを煮込んで作ります。「キチャリー」や「キッチャリ」と呼ばれることもありますが、いずれも同じ料理です。インドでは消化が弱っているときや、体を整えるための食事として親しまれており、その優れた栄養バランスが多くの人に支持されています。

キッチャリーの特徴と健康効果

キッチャリーは、忙しい現代人に適した食事としても注目されています。以下では、その特徴と健康・美容への効果を詳しく紹介します。

消化力を高める

小皿に盛られたいくつかのキッチャリー

 

キッチャリーが体に良い理由の一つは、その高い消化性です。とろとろに煮込まれたお米や豆、温かいスープが胃腸に負担をかけません。また、クミンやターメリックなどのスパイスは消化を促進し、体内の循環を助けます。その結果、体全体の調子を整える効果が期待できます。ダイエット中の食事にも最適です。Related種類豊富なスパイスの魅力解説!スパイスの役割にはどのようなものがある?

デトックスと体質改善

ムング豆

 

キッチャリーはデトックス効果が高い食事としても知られています。シンプルで自然な食材を使うことで、消化器官を休ませながら不要な老廃物を体外に排出できます。また、消化に負担をかけないので、胃腸が弱っているときにも安心して食べられます。

 

とくにムング豆の豊富な食物繊維が腸内環境を整え、スパイスの抗炎症作用や代謝促進効果が体全体の健康をサポートします。これにより、エネルギーレベルが向上し、疲労感の軽減や免疫力の向上も期待できます。健康的な体を維持するために、定期的に取り入れることがおすすめです。Related【管理栄養士監修】体の不調や疲労感をデトックスで解消しよう!注意点やおすすめの食材など紹介

美容と健康へのメリット

皿に乗せられた7種類のスパイス

 

栄養豊富なキッチャリーは、他にも美容や健康にさまざまな効果をもたらします。たとえばターメリックは抗酸化作用があり、肌の調子を整える働きをします。豆に含まれる植物性たんぱく質は、筋肉の成長を促し、肌の弾力を保つ助けに。さらにスパイスに含まれる抗炎症成分が体の調子を整え、日々のストレスや環境の変化による影響を和らげてくれるのも魅力です。これらの要素が相まって、内側からの美しさと健康を支える力を発揮します。Related女性に嬉しい効能のスパイス紹介とおすすめの取り入れ方|試す価値あり!

基本のキッチャリーレシピ

キッチャリーはスパイスを使ったインドの伝統料理のため、「作るのが難しいのだろう…」と感じるかもしれません。しかし、実際の作り方はとてもシンプル。必要な材料をそろえたら、あとは鍋に入れてコトコト煮込むだけで完成します。ここでは基本のキッチャリーレシピを紹介します。誰でも簡単に作れる料理なので、ぜひ挑戦してみましょう。

必要な材料と準備

調味料 ギー

 

まずはキッチャリーに必要な材料を紹介します。

 

<材料>
・お米(バスマティライスや玄米)…2カップ

・ムング豆(ひき割りタイプがおすすめ)…1カップ

・お好みの刻んだ野菜…1〜2カップ
・水…4〜5カップ
・ギー…大さじ1
・スパイス(クミン・コリアンダー・ターメリック・カルダモン)…各小さじ1

・生姜(すりおろし)…大さじ1/2
・岩塩…ひとつまみ

 

お米は、バスマティライスがおすすめ。消化が良いため、アーユルヴェーダではとくに推奨されています。野菜は、人参や、かぼちゃ、ズッキーニなどが相性抜群です。ギーは、スパイスの香りを引き立てるために欠かせません。消化を助ける働きもあります。もしギーが手に入らない場合は、バターやオリーブオイルで代用することも可能です。ただし、ギー特有の風味や健康効果は失われるため、できれば本物のギーを使うのがおすすめです。

ギーやバスマティライスはどこで購入できる?

バスマティライス イメージ画像

 

あまりなじみのないギーやバスマティライスですが、意外と身近なお店でも取り扱いがあります。以下のお店をチェックしてみましょう。

・カルディ ・成城石井
・コストコ ・西友
・明治屋 ・​​ナチュラルローソン

上記の店舗では輸入食品コーナーに置かれていることが多いので、確認しましょう。また、楽天やAmazonなどの通販サイトでも購入可能です。種類や価格を比較しやすく、忙しい人にも便利ですね。


  楽天市場で バスマティライス をみる  

 


  楽天市場で ギー をみる  

作り方

お皿に盛られたキッチャリー サイドにシナモンと生姜

 

キッチャリーの基本的な作り方を紹介します。

 

<作り方>

  1. 鍋を中火で温め、ギーを入れる
  2. 刻んだ野菜と岩塩を加え、軽く炒める
  3. 洗ったお米とムング豆を加え、全体を混ぜ合わせる
  4. 水を加え、クミン・コリアンダー・カルダモンを投入する
  5. 蓋をして弱火で30–40分煮込む(圧力鍋を使うと時短できます)
  6. 最後にすりおろした生姜とコリアンダーを加え、よく混ぜて完成

キッチャリーをおいしく作るコツは、スパイスを焦がさないように丁寧に炒めること。材料を入れて煮込むだけで完成するので、忙しい人にも最適です。キッチャリーは、1日3食を3日間続けると体内のデトックスに効果的です。また、これを毎月1回定期的に実践することで、体の浄化サイクルを安定させることが期待できます。ただし最初は無理をせず、1日1食をキッチャリーに置き換えるだけでも効果を実感できるはずです。自分のペースで気軽に取り入れてみてください。

アレンジと応用レシピ

「体に優しい料理は長く続かない」「同じものを食べ続けると飽きてしまう」と感じる人も多いのではないでしょうか?そんなときは、キッチャリーのアレンジを楽しんでみましょう。
キッチャリーはアレンジの幅が広く、基本のレシピに加えて好きな食材を取り入れることで、飽きずに続けられる工夫ができます。ここでは、簡単に取り入れられるアレンジ方法を紹介します。

お好きな野菜で栄養たっぷりキッチャリー

野菜たっぷりのキッチャリー トマトやキャベツなど

 

冷蔵庫にある野菜を使えば、栄養たっぷりで彩りも豊かなキッチャリーが完成します。たとえば、ほうれん草やブロッコリーを加えてみましょう。ビタミンCを摂取できるだけでなく、抗酸化作用も期待できます。さらに、パプリカやトマトなどカラフルな野菜を取り入れると、見た目にも楽しく栄養バランスがより豊かになります。

 

他にも、カリフラワーやズッキーニなどはいかがでしょうか?食感の変化が楽しめ、飽きずに食べる工夫が可能です。これらの野菜は、体の免疫力をサポートしながらエネルギーを補給する力強い味方になってくれます。

優しい甘さ さつまいもキッチャリー

さつまいも粥 キッチャリー

 

キッチャリーにさつまいもを加えると、ほのかな甘みが楽しめる一品に。さつまいもの自然な甘さは、キッチャリーの優しい味わいと見事に調和します。とくに秋や冬の寒い季節にぴったり。体を内側からあたためてくれますよ。

 

また、さつまいもにはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、美容や健康をサポートする効果も期待できます。忙しい日々の中でも手軽に作れるので、季節を感じながら健康的な食事を楽しむのに最適なアレンジです。

キッチャリーを日常に取り入れて健康と美を手に入れよう

お皿に盛られたキッチャリー スプーン

 

キッチャリーは、美容や健康に多くのメリットをもたらす万能料理です。デトックスや体質改善を目的とする方にも最適で、定期的に取り入れることで体調が整うだけでなく、活力が湧いてくるのを感じられるでしょう。キッチャリーの魅力は、材料を鍋に入れて煮込むだけの手軽さにあります。忙しい日々でも無理なく作れるので、料理が苦手な方でも挑戦しやすいですよ。

 

キッチャリーの体に優しいスパイスの香りやあたたかい味わいは、食べるたびに心と体を癒やしてくれます。まずは1日1食からはじめ、心地よい変化を楽しみながら取り入れてみましょう。

あまち

written by...あまち

2022年よりフリーランスとして活動中のWebライター。現在は2児の母として育児と仕事を両立に奮闘中。趣味は家族とのレジャーや、カフェで過ごすひととき。