Mar 03, 2024
【万能調味料】塩レモンとは?夏に向けて仕込む基本の作り方&活用レシピアイデア
塩レモンは、レモンを塩に漬けて発酵させた万能調味料。料理の味付けからドリンクまで幅広く使え、暑い時期の夏バテや熱中症予防にも効果があります。基本的な塩レモンの作り方、料理やドリンクなどのアレンジレシピを紹介します。料理に深い味わいをもたらす塩レモンを夏に向けて仕込みましょう。
MOKUJI
暑い時期におすすめ|塩レモンとは?
塩レモンとは、さまざまな料理に活躍するレモンと塩を使った調味料です。まずは塩レモンについて詳しく見ていきましょう。
レモンを塩漬けにした万能調味料
塩レモンは、レモンを塩漬けにして発酵させた調味料。北アフリカのモロッコでは古くから親しまれていて、タジン鍋で調理するときに利用されます。
レモンの爽やかな香りと皮のほのかな苦味、発酵による旨味が特徴で、料理の味わいをグレードアップさせてくれます。肉をやわらかくしたり、肉や魚の臭いを取ったりと、嬉しい効果もある万能調味料です。
塩レモンで得られる効果
塩レモンのさっぱりとした味付けと、酸味と塩分の刺激によって、食欲や消化力アップが期待できます。また、レモンに含まれるクエン酸やビタミンCで夏バテや熱中症予防にも。ビタミンCを摂取することで紫外線対策もできるため、暑い時期におすすめです。
【基本】塩レモンの作り方
基本の塩レモンの作り方を紹介します。長期保存も可能なので、暑い時期に向けて今から仕込んでおきましょう。
材料
-
- ・レモン 5個
- ・塩 75~100g(レモンの15~20%の量)
- ・保存用の瓶 1個(750ml程度がちょうど良いサイズ、口が広いもの)
レモンは丸ごと使用するので、農薬やワックス不使用の国産レモンを選ぶと安心です。塩が少ないと塩分濃度が下がり、腐りやすくなるため、分量はきちんと守りましょう。瓶の代わりに保存容器や密閉袋で漬けることも可能ですが、長期間の保存には向いていません。
作り方
<下準備>
- ・瓶をよく洗い、熱湯をかけて消毒します。
- ・レモンもよく洗って、ペーパーやふきんなどで水気をしっかり拭き取ってください。
<作り方>
- レモンはヘタを切り落とし、好きな割合で薄切りと乱切りにする。可能な範囲で種は取っておく
薄切り:5mm厚
乱切り:縦半分に切り、1個を8~10等分にする - 瓶に塩、レモン、塩、レモン……の順で重ね入れ、最後に塩を入れる
- 瓶の口より小さい径のお皿を押し入れて蓋をする
- 1日1回、瓶を上下に振って中身をよく混ぜる
※汁漏れが心配な場合は、ペーパーやラップを挟んで蓋を閉めてください。
<保存方法>
直射日光の当たらない冷暗所か冷蔵庫で1週間以上置きます。料理に使うときは、清潔な箸やスプーンで取り出しましょう。
【前菜・サラダ】塩レモンを使ったレシピ
ここからは、塩レモンを活用した前菜やサラダのレシピを紹介します。塩レモンは塩味や酸味があるので、少量の調味料で料理を作れるのが魅力です。
塩レモンドレッシングで作る「真鯛のカルパッチョ」
混ぜて和えるだけの簡単レシピです。3種類の野菜の彩りが鮮やかで、おしゃれな一皿になりますよ。
※該当動画は4:30の辺り
<材料>2人分
- ・真鯛の刺身 1柵
- ・ミニトマト 4個
- ・きゅうり 1/3本
- ・紫玉ねぎ 30g
- ・ハーブ 適量
- ・スモークパプリカパウダーやチリパウダー 適量
(A)ドレッシング
- ・塩レモン 小さじ1/2
- ・おろしにんにく 小さじ1/4
- ・オリーブオイル 大さじ2
- ・ブラックペッパー 少々
<作り方>
- 野菜をすべて1cm角に切る
- 鯛は1cm厚の削ぎ切りにし、(A)のドレッシングと和えて皿に盛る
- 余ったドレッシングに1の野菜を和え、鯛の上にかける
- 好みでハーブやスモークパプリカを散らして完成
スライスしてかけるだけ!「カプレーゼ」
具材をスライスして調味料をかけるだけ!ボウルも不要のお手軽レシピです。
※該当動画は3:00の辺り
<材料>2人分
- ・トマト 1個
- ・モッツァレラチーズ 1個(120g程度)
(A)ドレッシング
- ・塩レモン 適量
- ・黒こしょう 適量
- ・オリーブオイル 適量
- ・おろしにんにく 適量
<作り方>
- トマトとモッツァレラチーズを薄くスライスする
- トマト、モッツァレラチーズを交互に重ねて皿に並べる
- みじん切りにした塩レモンと(A)を混ぜ合わせたドレッシングをかけて完成
【おかず】塩レモンを使ったレシピ
食欲が落ちる暑い時期にぴったりなおかずレシピを2つ紹介します。塩レモンは食欲を促す働きがあるので、おかずとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
塩レモンと一緒にグリル「手羽中焼き」
外はかりっと、中はジューシーな爽やかな手羽中レシピです。
<材料>2人分
- ・手羽中 8本(手羽先でもOK)
- ・しめじ 100g
- ・塩レモン 30g
- ・こしょう 少々
<作り方>
- 袋に手羽中と塩レモン、こしょうを入れ、味が染み込むようにしっかり揉みこむ
- 1の袋にしめじを加えて、混ぜ込み30分程置いておく
- グリルに並べ、手羽中を片面3分ずつ焼いたら完成
塩レモンが旨味を引き出す「サーモンのムニエル」
バターとレモンの香り豊かなソースで食べるムニエルレシピです。いつものムニエルが上品な味にランクアップします。
※該当動画は1:58の辺り
<材料>3人分
- ・サーモン 3切れ
- ・塩 少々
- ・こしょう 少々
- ・薄力粉 大さじ2
(A)
- ・塩レモン 30g
- ・バター 大さじ2
- ・酒 大さじ2
- ・しめじ 1/2袋分
<作り方>
- サーモンの両面に塩・こしょうを振り、薄力粉を両面にしっかり付ける
- フライパンで1を焼き、両面に焼き色を付けたら一旦取り出す
- フライパンにバターと塩レモンを入れて中火で加熱し、バターが溶けたら酒としめじを加えてひと煮立ちさせる
- 3に2のサーモンを戻し入れて弱火にし、ソースを数回かけて絡めたら完成
【麺類】塩レモンを使ったレシピ
次に麺類のレシピを紹介します。豆乳や生クリームに塩レモンを合わせることで、クリーミーなのに爽やかな味に仕上がります。
塩レモン豆乳だれの「豆腐そうめん」
タンパク質が摂れる豆腐そうめんを使った塩レモンレシピです。えごま油をかけることで麺がなめらかになり、食べやすくなります。
※該当動画は8:02の辺り
<材料>2人分
- ・豆腐そうめん 1パック(150g)
- ・えごま油 小さじ1(好みで)
- ・ミョウガ、ねぎ、生姜など好みの薬味 適量
(A)塩レモン豆乳だれ
- ・塩レモン 小さじ1
- ・豆乳 大さじ4
- ・すりごま 小さじ1
- ・黒こしょう 少々
<作り方>
- (A)を合わせて、塩レモン豆乳だれを作る
- 豆腐そうめんの水気を切る
- 器に1を盛り、2をかける
- 好みで薬味やえごま油をかけて完成
手軽に完成!「クリームパスタ」
10分で完成するクリームパスタのレシピです。レモンの香りと酸味がアクセントになり、食欲をそそります。
<材料>1人分
- ・パスタ 1束
- ・オリーブオイル 適量
- ・刻みにんにく(チューブも可) 小さじ1程度
- ・生クリーム 50ml
- ・塩レモン 乱切り6個分程度
- ・ハーブソルト 適量
- ・粉チーズ 適量
<作り方>
- パスタを茹でる
- フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくを炒める
- 2に生クリームを加え、塩レモンを絞りながら入れて混ぜる
- 全体が混ざったら火を止める
- パスタが茹で上がったら水気を切り、4に入れてソースと和える
- 火を付けてハーブソルトをかけながら混ぜ合わせる
- 火を止めて、味見をしながらハーブソルトで調整する
- 器に盛り付けて、粉チーズをかけて完成
【ドリンク】塩レモンを使ったレシピ
塩レモンに含まれているクエン酸は、夏バテなどの疲労感を軽減する働きがあります。最後にドリンクレシピを2つ紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。
熱中症対策として「塩レモンのスポーツドリンク」
塩レモンで作る自家製スポーツドリンク。熱中症対策の経口補水液としても使えます。
<材料>
- ・水 500ml
- ・塩レモン(刻み) 大さじ1
- ・砂糖 20~30g
<作り方>
- 材料をよく混ぜ合わせる
- グラスに注いで完成
スッキリ爽快「塩レモンとはちみつのスカッシュ」
暑い時期にぴったりな爽快ドリンクレシピ。疲れが溜まったときの回復ドリンクとしてもおすすめです。
<材料>2人分
- ・炭酸水 400ml
- ・氷 適量
(A)
- ・はちみつ 小さじ2
- ・塩レモン(搾り汁) 小さじ1
- ・レモン汁 小さじ2
<作り方>
- (A)を混ぜ合わせグラスに入れる
- 炭酸水を200mlずつ注ぎ入れ、よく混ぜる
- 好みで氷を入れて完成
フルーツや野菜の香りを楽しめるデトックスウォーターもおすすめです。
デトックスウォーターとは?基本の作り方やオススメの取り入れ方を紹介塩レモンは料理にもドリンクにも使える万能調味料
塩レモンを常備しておくと、サラダやおかず、ドリンクなどさまざまなレシピに使用できて便利です。また、食欲をそそる爽やかな風味が、いつものレシピをワンランクアップさせてくれるでしょう。今のうちから塩レモンを仕込んで、今年の夏はアレンジレシピを楽しんでみてくださいね。