Jul 04, 2025
トマトがぶよぶよになる原因は?食べられるかの見分け方や復活方法、保存・活用法まで解説!

冷蔵庫に入れていたはずなのに、トマトがぶよぶよ…。そんな経験、ありませんか?
「これって食べても大丈夫?」「どうにか活用できないかな?」と悩んでしまいますよね。
そこで今回は、トマトがぶよぶよになる理由から、食べられるかどうかの見分け方、さらにはおいしく活用するアイデアまで、まるごとご紹介します。
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トマトがぶよぶよになる原因は?
トマトがぶよぶよになってしまう原因は、主に2つあります。ひとつは「熟しすぎて果肉がやわらかくなること」。もうひとつは「エチレンガスの影響で追熟が進むこと」です。
トマトは完熟すると果肉が柔らかくなり、ぶよぶよとした感触になります。これは自然な熟成の過程であり、甘みや旨味が増している証です。また、トマトは野菜や果物の熟成を促す植物ホルモン「エチレンガス」を放出します。このエチレンガスの影響で追熟されると完熟状態となり、水分が失われ、皮がぶよぶよとした状態になってしまいます。
ぶよぶよトマト、食べても大丈夫?見分け方のポイントはココ!
せっかく買ったトマト、できれば捨てずに食べたいところ。でも、見た目が変わると「食べても大丈夫かな…?」と心配になりますよね。実は、赤くてぶよぶよしているだけのトマトなら、基本的には問題ありません。甘みが増していて、生でもおいしく食べられます。
ただし、こんな状態のときは要注意。食べるのは避けた方が安心です。
・全体的に黒く変色している
・ヘタや実の表面にカビが生えている
・汁が出ている
・触るとぬめりがある
・果実が崩れやすくなっている
・カビ臭や異臭がする
・虫が食べたような穴がある(虫の糞などの菌が付着している可能性あり)
見た目やにおいに異変がないか、よく確認してから判断しましょう。
水につけるだけで復活?ぶよぶよトマトの簡単リカバーテク
トマトがぶよぶよになる原因は「水分不足」。そのため、水にひと工夫するだけで、トマトがピンと元気な姿に戻ることもあるんです。おすすめは「70℃のお湯につける方法」。トマトを1分ほどつけてすぐに引き上げれば、皮にハリが出てみずみずしさが復活します。
70℃のお湯は、お湯1リットルに水200cc(約20℃)を混ぜると簡単に作れます。お湯につけるのは1分程度が目安、長くつけすぎるとトマトが茹で上がってしまうので注意してくださいね。
ぶよぶよトマトは工夫次第でおいしく食べられる
ぶよぶよになってしまったトマトは、果実が柔らかすぎて形が崩れやすいため、生の食感を楽しむサラダやサンドイッチには向いていません。一方で、加熱料理にはぴったりです。ぶよぶよトマトは加熱することで、トマト本来の酸味と完熟による甘味がぎゅっと凝縮され、旨味がいっそう引き立ちます。
例えば、トマトソースやハヤシライス・ミネストローネなどの煮込み料理に使うと、トマトが苦手な子どもでも食べやすい味わいに。工夫次第でおいしく食べることができます。そんなぶよぶよトマトを使ったおすすめレシピを3つご紹介します。
活用レシピ|トマトソース
完熟状態の生トマトを使った「トマトソース」は、材料を20分ほど煮詰めることで、濃厚な旨みがぎゅっと詰まった絶品の一品。トマトがたくさん手に入ったときや、安くて美味しい旬の時期にぴったり。トマトの大量消費にもおすすめです。
活用レシピ|トマトと卵の中華炒め
トマトと卵の材料2つで簡単に作れる「トマトと卵の中華炒め」は、ふんわりとろとろの卵にトマトのソースを吸わせて、トマトの酸味と卵のまろやかさが絶妙に調和した一品。シンプルながら旨みたっぷりで、ご飯にもよく合う手軽なレシピです。
活用レシピ|トマトのポタージュ
トマトと玉ねぎを使った「トマトのポタージュ」は、ミキサーでなめらかに仕上げた、身体に優しい味わいのレシピ。あたたかくしても、冷たくしても美味しく食べれます。パンとも相性が良いので、朝ごはんや軽食にもおすすめです。
ぶよぶよにならないための保存方法
トマトは、ぶよぶよになっても復活できたり、加熱すれば美味しく食べられたりします。でも、できることなら新鮮な状態で長く楽しみたいですよね。実はちょっとしたコツを押さえるだけで、トマトがぶよぶよになるのを防いで、長く新鮮な状態を保つことができるんです。ここからは、トマトの保存方法ごとのポイントや、トマトを長持ちさせるコツをご紹介します。
【常温保存】ポイント・長持ちさせるコツ
トマトの常温保存期間は、冬場なら約1週間もちますが、夏場は約3日が目安です。常温保存する場合のポイントは、以下のとおりです。
・トマトを一つずつキッチンペーパーで包み、ヘタを下にして冷暗所(15~25℃)で保存する
・ミニトマトはパックから出して、通気性のよいザルなどに並べて保存する
常温保存するとトマトの甘味を保ちやすく、未熟なものは追熟させることも可能です(追熟に適した温度は15~25℃)。ただし、高温多湿の環境では傷みやすく、カビが発生しやすいため、余りそうなときやすぐに使わないときは、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。
【冷蔵保存】ポイント・長持ちさせるコツ
トマトを冷蔵で保存する場合は、だいたい7日〜10日ほど日持ちします。保存の仕方はトマトの形によって少し違います。
【丸ごとで冷蔵保存】
・トマトは一つずつキッチンペーパーで包み、ヘタを下にして保存用ポリ袋に入れて保存する
・トマトが放出するエチレンガスが外に漏れないよう、ポリ袋の口はしっかり閉じて保存する(エチレンガスには、他の野菜や果物の熟成を早める働きがあります)
・冷蔵保存する際には、温度が下がり過ぎない「野菜室」を使う(トマトは寒さや外部刺激に弱く、チルド室では冷えすぎて低温障害を起こすおそれがあります)
【カットトマトを冷蔵保存】
・カットしたトマトは傷みやすいため、冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに食べる
・トマトの切り口が乾くのを防ぐために、空気に触れないようラップでぴったり包んで保存する
・トマトの切り口を上にしておくと水分の流出を防げるため、切り口を下にしないよう注意する
【ミニトマトを冷蔵保存】
・ミニトマトはヘタを取って水洗いし、キッチンペーパーでしっかり水気をふき取る
・保存容器の底にキッチンペーパーを敷き、ミニトマトを並べて、その上にもキッチンペーパーをのせてふたをして保存
・ヘタ部分は雑菌が繁殖しやすいため、取り除いてから保存すると傷みにくく長持ちする
・水気が残っていると湿気がこもりやすく、実割れの原因になるため、しっかりと水気を拭き取る
・洗う際はトマトの皮を傷つけないよう、やさしく丁寧に扱う
【冷凍保存】ポイント・長持ちさせるコツ
トマトの冷凍保存期間は、約1カ月が目安と長め。トマトが大量にあまったときや、すぐに使わない時におすすめです。冷凍保存する場合のポイントは、形状別に以下のとおりです。
【丸ごとで冷凍保存】
・トマトは軽く洗って水気を拭き取り、ヘタを包丁でくり抜く(ヘタ部分は雑菌がつきやすいため、きれいに取り除く)
・トマトを丸ごと冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉
冷凍トマトを水にさらすと皮が簡単にむけるので、湯むきの手間が不要です。さらに流水で半解凍すると包丁でカットしやすく、普段どおりの調理に使えますよ。ただ、解凍する際に水分が出て食感が変わるため生食には不向き。加熱料理や煮込み料理におすすめです。
【カットトマトを冷凍保存】
・トマトは洗ってヘタを取り、ざく切りにカットする
・カットしたトマトを冷凍用保存袋に平らに重ならないように入れ、空気を抜いて密閉保存
カットトマトを冷凍保存しておくと、そのまま料理に使えて便利ですよ。
【ミニトマトを冷凍保存】
・ミニトマトはヘタを取り、水洗いしたらキッチンペーパーで水気を拭き取る
・ミニトマトを冷凍用保存袋に重ならないように入れ、空気を抜いて密閉保存
解凍後は食感が変わるため、サラダなどの生食にはあまり向いていません。加熱料理におすすめです。解凍時に出る水分には旨味や栄養が含まれているため、凍ったままスープや煮込みに加えるのが理想的です。半解凍状態で食べると、自然な甘みが引き立つシャーベットのようなシャリシャリ食感を楽しめますよ。 冷凍ストックでごはん作りが変わる!食材別の保存術まとめ
おいしいトマトの見分け方
おいしいトマトを見分けるためのポイントは「鮮度」と「成熟度」にあります。鮮度の良いトマトは、ヘタが緑でピンと張っており、実にツヤとハリがあります。さらに、熟したトマトは身が締まり、ほどよく固くて重みがあるのが特徴。トマトの赤色は栄養素リコピンによるもので、完熟に近いほど色が濃くなり、栄養価が高く甘みも増します。
さらにトマトのおしり部分にある「スターマーク」にも注目するとよいでしょう。この放射状の線が均等でくっきり濃く大きく出ているほど甘さが際立ち、より美味しいトマトのサインです。
まとめ
ぶよぶよになってしまったトマトでも、腐っていないかを正しく見極めれば、安全に食べられます。もちろんぶよぶよにならないのが理想ですが、もしなってしまったとしても、ちょっとした工夫でぶよぶよトマトもおいしく生まれ変わります。ぜひ状態に合った調理や保存方法を試してみてくださいね。 【大量消費】大葉のおすすめレシピアイデア 保存方法と栄養も紹介
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あさき
旅・南の島・海・犬・植物・音楽が好きな関西移住人。毎日の暮らしを心地よく、より豊かにするための情報をお届けしています。