Jun 22, 2026
【医師監修】もずくは体にいい?栄養成分や期待できる効果、食べ方のコツを紹介
健康や美容のために、何か手軽な習慣を始めたい。そんな人にぴったりなのが「もずく」です。もずくは栄養が豊富で、整腸作用が期待できるフコイダンや食物繊維を効率よく摂れる低カロリーな食材。忙しい日や食欲がない時もさっと食べられます。
この記事では、医療法人社団筑三会 鈴木 隆二理事長監修のもと、期待できる効果やおすすめの食べ方を詳しく紹介します。
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もずくとは?種類と特徴

もずくは、ホンダワラなどほかの海藻に付着して育つ褐藻類の一種。名前の由来は「藻に付く」からきているとされており、ぬめりのある独特の食感が特徴です。
日本で流通しているもずくのほとんどは沖縄産で、なんと国内生産量の99%近くを沖縄県が占めています。中でもスーパーでよく見かけるのが太もずくとも呼ばれる沖縄もずく(オキナワモズク)です。
もう一つよく知られているのが糸もずく(イトモズク)で、沖縄もずくより細く、シャキシャキとした歯ごたえが特徴。どちらも海藻類の中では特にフコイダンや食物繊維などの栄養成分が豊富とされており、古くから沖縄の食文化に根付いてきた食材です。
もずくの主な栄養成分

もずくにはさまざまな栄養素が含まれており、その中でも特に注目したい成分を紹介します。意外と多くの栄養成分が詰まっていると感じるのではないでしょうか。
フコイダン
もずく特有のぬめり成分で、水溶性食物繊維の一種。海藻類の中でも特にもずくに多く含まれるといわれており、健康維持に役立つ可能性があると研究が進められています。
アルギン酸
フコイダンと同じ水溶性食物繊維で、食後の血糖値の急上昇を抑える働きや、腸内環境を整える効果が期待できるとされています。善玉菌のエサになるともいわれており、内側からのケアを意識する人からも熱い視線を集める注目の成分です。
カルシウム
カルシウムは、健やかな骨や歯をキープするために欠かせないミネラルです。成人女性のカルシウム推奨量は1日あたり約650mgとされていますが、一般的にスーパーで販売されているもずく1パック(約70g)に含まれるカルシウムは約14〜21mg程度。そのため、もずくだけで必要量を満たすのは難しいものの、毎日の食事にプラスすることで不足分を少しずつ補うことができます。
マグネシウム
カルシウムと一緒に働き、骨の形成をサポートするミネラル。体内でさまざまな代謝に関わるとされる大切な成分です。カルシウムと一緒に摂ることでより効率よく働くといわれており、この2つをセットで取り入れられるのも、もずくが優れた食材といえるポイント。
ヨウ素(ヨード)
海藻類に多く含まれるヨウ素は、健やかな成長やエネルギー代謝に関わる「甲状腺ホルモン」をつくる材料になります。ただし、過剰に摂りすぎると甲状腺の機能に影響を与える可能性も。もずくは他の海藻に比べるとヨウ素は控えめですが、毎日たくさん食べすぎないよう、適量を意識するのがおすすめです。
カロテン(β-カロテン)
体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれる成分。抗酸化作用もあり、生活習慣病の予防に役立つ可能性も注目されています。油と一緒に摂ると吸収率がアップするため、炒め物などのメニューとも相性ぴったりです。
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もずくは低カロリー

もずくは非常に低カロリーな食材です。100gあたりのカロリーは約6kcalとされており、ヘルシーな食材の代表格である海藻類の中でもトップクラスの低さ。市販のもずく酢1パック(約70g)でも、カロリーは約20〜30kcal程度です。
糖質もほとんど含まれていないため、食事の量を減らさずに満腹感を得たい人や、カロリーが気になる人にとって取り入れやすい食材といえます。ダイエット中の人でも罪悪感なく食べられるのは嬉しいところ。食物繊維が豊富なため腹持ちもよく、食事の最初に食べることで食べ過ぎを抑える効果も期待できるとされています。
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もずくの期待できる効果

もずくに含まれる栄養成分は、体にさまざまな働きをもたらす可能性があるといわれています。ここでは、特に知っておきたい代表的な効果をまとめました。
腸内環境を整える
もずくに豊富に含まれる水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになるとされており、腸内環境を整える働きが期待できます。腸内環境が整うと、便秘の予防や免疫機能のサポートにもつながる可能性があるといわれています。
また、水溶性食物繊維は食後の血糖値の急上昇を緩やかにする働きもあるとされており、食事の最初にもずくを食べる習慣をつけることで、毎日の腸内環境ケアに役立つでしょう。
健康維持をサポート
もずくに含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換される成分で、強い抗酸化作用があります。活性酸素による細胞へのダメージを抑える働きが期待でき、健康維持のサポートに役立つ可能性があるといわれています。
また、水溶性食物繊維には悪玉コレステロールの排出を助ける働きや、食後の血糖値の上昇を緩やかにする作用が期待できます。忙しい毎日の中でも、もずくを食事に加えるだけで手軽に健康管理ができるのは心強いですよね。毎日の献立にもずくを取り入れることは、無理なく続けられる健康習慣のひとつといえるでしょう。
もずくのデメリットと注意点

体に嬉しい栄養成分が豊富なもずくですが、食べ方によっては注意が必要な点もあります。
食べ過ぎによる下痢
もずくに豊富に含まれる食物繊維は便を柔らかくする作用がある一方、摂り過ぎると水分量が過剰になり、下痢を引き起こす可能性があるとされています。そのため、体調に合わせて適量を心がけることが大切です。
また、ヨウ素は海藻類に多く含まれる栄養素ですが、過剰に摂取すると甲状腺の機能に影響を与える可能性があるとされています。体に良いものだからこそ、適量をおいしく食べることを心がけたいですね。
塩分の摂りすぎ
市販のもずく酢などの味付き商品には、タレや調味料が含まれているためナトリウム(塩分)が多めに含まれている場合があります。1パックあたりの塩分量は商品によって異なりますが、複数パックを一度に食べると塩分の摂りすぎにつながることもあります。
手軽においしく食べられるため、つい量が増えてしまうことがあるかもしれません。高血圧が気になる人や塩分制限をしている人は、商品パッケージの栄養成分表示を確認する習慣をつけると安心です。塩抜きタイプの生もずくを活用するのもひとつの方法ですね。
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栄養を活かす食べ方
もずくの栄養をより効率よく取り入れるために、おすすめの食べ方を紹介します。
もずく酢で食べる

もずく酢はもずくの栄養成分を手軽に摂れる、定番の食べ方です。もずくの水溶性食物繊維と酢を一緒に摂ることで、食後の血糖値の上昇を穏やかにする手助けをしてくれます。また、酢の酸味が食欲を刺激するため、夏の暑い日に食欲がわかない時やリフレッシュしたい時にも取り入れやすいのが魅力です。
市販のもずく酢パックをそのまま食べるだけでなく、大根おろしやきゅうりなどの野菜を加えてアレンジするのもおすすめ。忙しい日でもパッと一品追加できるのは嬉しいポイントです。手軽さと栄養面を両立できる食べ方として、毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
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味噌汁・スープに入れる

もずくは味噌汁やスープに加えるだけで、簡単に栄養成分をプラスできます。加熱してもフコイダンや食物繊維などの水溶性の栄養素は汁物に溶け出すため、汁ごと飲むことで無駄なく摂取できるとされています。
いつもの味噌汁にもずくを加えるだけで、栄養価がアップするのは嬉しいですよね。なお、もずくは火を通しすぎると食感が損なわれるため、味噌汁の場合は火を止める直前に加えるのがポイントです。
炒め物や天ぷらなどにする

もずくは酢の物や汁物だけでなく、炒め物や天ぷらにしても楽しめます。油で調理することでβ-カロテンの吸収率が高まるとされており、栄養面でも効率のよい食べ方のひとつ。炒め物なら、豚肉や野菜と合わせることで満足感のある一品に仕上がります。
天ぷらは水分をしっかり取ってから衣をつけると、上手に揚がりやすくなりますよ。いつもとは違う食感で、もずくの新たなおいしさを発見できるかも。
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おわりに

もずくはフコイダンや食物繊維、カルシウムなど、注目の成分が多彩に詰まった海藻です。お腹の調子を整えたり、健やかな骨や体づくりを支えたりと、嬉しい働きがたっぷり。
低カロリーで栄養満点なもずくは、毎日忙しく頑張るあなたの心強い味方になってくれます。パックを開けてそのまま食べるのはもちろん、お味噌汁に入れたり炒め物にしたり。お好きな食べ方で、まずは「毎日の食卓にちょっと添えること」から始めてみませんか?
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鈴木 隆二
医療法人社団筑三会 筑波胃腸病院理事長/葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザ理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センター助教を経て、筑波胃腸病院と千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザの理事長に就任。消化器疾患の早期発見と治療、予防医学にも注力しており、確かな医療情報を提供しています。





