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Nov 23, 2025

【専門家監修】岩盤浴とサウナの違いは?効果やおすすめの入り方を比較しながら紹介

サウナ 汗を拭く女性

岩盤浴やサウナを楽しめる温泉や温浴施設が増えています。どちらも似ているので、どのような違いがあるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、安心・安全・確実をモットーにしたサロン「Calmファルコン」代表取締役の石井 良子さん監修のもと、岩盤浴とサウナの違いを特徴・効果・入り方などで比較します。自分に合った方法を選ぶ参考にしてください。

岩盤浴とサウナの違いは?仕組み・温度・発汗メカニズムを比較

岩盤浴とサウナの仕組み・温度・発刊メカニズムの違いを比較します。

岩盤浴の定義と特徴

岩盤浴 枕

 

岩盤浴とは、温められた天然石の上に寝ころび、遠赤外線やマイナスイオンの効果でじっくりと体を温める温浴法です。室温は40~60℃でサウナよりも低温なので、時間をかけてゆっくりと体の芯から温めることができます。発汗は主に皮脂腺からおこなわれると考えられており、比較的さらさらとした汗が出るとされています。

岩盤浴に使われる鉱石は多数あり、施設によって1種類のみや複数の鉱石を組み合わせている場合があります。主に使われている鉱石は次のとおりです。

 

・トルマリン
・影石
・岩塩
・ゲルマニウム
・ラジウム鉱石

・麦飯石

・玄武岩

・翡翠 など

サウナの定義と特徴

サウナ 施設内 写真

 

サウナとは、フィンランド発祥の高温の室内で体を温める温浴法です。一般的なドライサウナの場合80~100℃に設定され、短時間で体を温めることができます。短時間に一気に汗をかくので、発汗は主に汗腺からおこなわれると考えられており、比較的べたべたとした汗が大量に出るとされています。なお、サウナにはいくつか種類があります。

 

●ドライサウナ:日本では一般的。室温は80~100℃、湿度は10%程度。
●スチームサウナ(ミストサウナ):室温は40~60℃、湿度は100%近く。

岩盤浴とサウナの効果の違い

岩盤浴とサウナの効果の違いを紹介します。

健康効果|冷え改善・代謝アップ・血流改善

岩盤浴 横になる女性

 

サウナは血管を急激に拡張させたり、水風呂で急激に収縮させたりします。血流が良くなり、冷えの改善や代謝アップに効果的です。

一方、岩盤浴はサウナよりも低い温度で長時間入って、じんわりと体を温めます。サウナほど強い効果はありませんが、心臓や血管に負担なく血行を促進させる効果が期待できます。

美容・美肌効果|毛穴・デトックス・美肌効果

サウナ 汗を拭く女性

 

岩盤浴の遠赤外線は美肌の効果があるといわれています。またじんわりと汗をかくことで、老廃物を汗と一緒に体外へ出すことができるとされています。

サウナも一気に汗をかくので、汗とともに肌表面の汚れが落ちやすくなり、すっきりとした爽快感が得られます。どちらも入る前にお風呂などで温まり、皮膚表面を柔らかくしておくと効果が感じられやすいでしょう。

リラックス・ストレス解消効果|心身への癒しの違い

岩盤浴は心地よい温度で寝ころんで入ることができるため、高いリラックス効果があります。心臓にも負担が少ないので、サウナの熱さや息苦しさが苦手な人におすすめです。

一方、サウナはサウナ室で体を温めたあと水風呂や外気浴で体を冷やす温冷交代浴で、血管の収縮と拡張を繰り返します。個人差はありますが、自律神経が整い、ストレスの緩和や睡眠の質が向上する効果が期待できます。【医師監修】それって自律神経の乱れかも!身体から出ているSOSをチェックして、自律神経を整える方法8つをご紹介!

岩盤浴とサウナのそれぞれのメリット・デメリット

岩盤浴とサウナのそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

岩盤浴のメリットとデメリット

岩盤浴を楽しむ女性たち イラスト

岩盤浴のメリットは、横になってゆっくりと長時間入ることによって得られるリラックス効果です。じんわりと体の内部を温めることができるので、デトックスも期待できます。サウナの熱さや息苦しさが苦手な方でも利用しやすく、湿度が高く、熱による髪の毛や肌へのダメージも比較的少ないので、乾燥を避けたい女性にも好まれます。

 

一方、デメリットは体が温まるまでに時間がかかることです。長時間岩盤浴をしないと汗をかきにくく、混雑している施設だとなかなか体験できない可能性もあります。

サウナのメリットとデメリット

湯気がたつサウナ 施設内 写真

 

サウナのメリットは、短時間で大量の汗をかけるので、高いデトックス効果や血行促進効果が得られることです。サウナ室に入ることで血流が通常の2倍にまで増え、体内に取り込む酸素の量が増加し、筋肉の疲労物質が排出され体の疲れが取れやすくなり、エネルギーが再生されるので疲労回復効果が高くなります。また、水風呂や外気浴とセットでおこなうことで、リフレッシュ効果が期待できることに加え、解放感を味わえます。

 

一方、デメリットは高温による体への負荷が大きく、熱さに弱い方には向いていないことです。髪の毛や肌にも熱のダメージが加わるので、サウナハットなどで対策するとよいでしょう。

岩盤浴とサウナの入り方や楽しみ方の違い

岩盤浴とサウナの入り方や楽しみ方の違いを紹介します。

岩盤浴の入り方と楽しむポイント

岩盤浴 汗を拭く女性たち

 

岩盤浴に入る前に、体や髪の毛を洗いメイクを落としておきます。あらかじめ洗っておいた方が、汗をかきやすく効果的です。岩盤浴着に着替え、眼鏡やコンタクトは熱による変化を防ぐため、外しておきましょう。

 

岩盤浴ではレンタルのタオルがあることが多く、タオルを敷いてから横になります。うつ伏せで5~10分、仰向けで10~15分、外に出て休憩を5~10分します。この流れを3~4セット繰り返し、入浴後は水分を補給します。

サウナの入り方と楽しむポイント

 

サウナに入る前にも、体や髪の毛を洗いメイクを落としておきます。入浴施設がある場合はお湯にあらかじめ浸かっておくことで体が温まりやすくなります。サウナは1回6~12分ですが、初心者は5分程度にしておきましょう。体が十分に温まったら水風呂に1~2分入ります。外気浴や休憩スペースで5~10分ほど休憩し、水分補給をします。この繰り返しを1~3回セットおこないます。

岩盤浴やサウナを安全に楽しむための注意ポイント

タオルとペットボトルの水 水分補給 温泉施設 イメージ

 

岩盤浴やサウナを安全に楽しむために注意すべきポイントがあります。

 

1つ目は、体調が優れない時は控えることです。どちらも体を温めて汗をかくため、体調が悪い時におこなうと、さらに体調を悪化させてしまう可能性があります。また、飲酒した後に入るのもNGです。

 

2つ目は、のぼせに注意し、こまめに水分補給をすることです。高温環境下に長時間いるとのぼせてしまうので、適度な時間で休憩をとりましょう。汗をかきやすいので、こまめに水分補給をして脱水をおこさないように注意してください。

 

3つ目は、静かに楽しむことです。岩盤浴やサウナに入った時はなるべく静かに過ごしましょう。大きな声で話すのはNGです。サウナー初心者でも整う!正しいサウナの入り方とおさえておきたいマナーを解説

どっちがおすすめ?目的別の選び方

サウナに入る女性たち イラスト

 

目的別に岩盤浴とサウナのどちらがおすすめかを解説します。

ダイエットに適しているのは?

岩盤浴とサウナはどちらも新陳代謝を促します。代謝を良くして痩せやすい体作りをするためには、継続することが大切なので、自分が気持ちいいと感じるほうを選ぶといいでしょう。どちらも体内の水分を汗として一時的に排出し体重が減りますが、脂肪を直接出しているわけではないため、あくまで痩せやすい体作りのサポートとして、継続して通うことが重要です。区民プールの水着の選び方やルールは?|都内の“通いやすい区民プール”も紹介

ニキビや肌悩みに合っているのは?

岩盤浴もサウナも血流がよくなるため、肌のハリや弾力がアップする効果が期待できます。ただし、毛穴詰まりの原因になるので汗をかいた後にはすぐにふき取るか洗い流すなどをし、汗を放置しないようにしましょう。また、岩盤浴とサウナで汗をかいた後は肌が乾燥しやすくなっているので、保湿ケアをしっかりおこなってください。【専門家監修】パックと美容液の順番を徹底解説!正しいスキンケアで理想の肌へ

目的に合わせて自分にぴったりな温浴を選ぼう

サウナに入る女性

 

岩盤浴とサウナの違いを紹介しました。サウナは短時間で一気に汗をかけるので、血行促進やリフレッシュに効果的です。しかしサウナは軽い運動をするくらいの負担がかかりますので、体力のないときや疾患のある人、高齢の方や普段から血圧の高い方は、注意が必要です。一方、岩盤浴はじっくりと体を温めることができるので、サウナが苦手な方や美容目的でも楽しめます。岩盤浴とサウナを目的に合わせて選んでみてください。【関東】自然の中で楽しむアウトドア・サウナ特集 サウナを求めてプチ旅行へ出かけよう【専門家監修】よもぎ蒸しの効果とは?女性にうれしい6つの効能を解説

石井 良子

石井 良子

有限会社ふぁるこん 代表取締役/エステティシャン

「不変美を追求する」を掲げるエステサロン「Calmファルコン」代表。幅広い美容知識を持ち、エイジングケアやボディメイクに定評がある。広島でサロンを立ち上げ、安心・安全・確実をモットーに最新マシンと確かな技術で美をサポート。「ボディメイクから撮影まで」をキャッチコピーに結婚式など輝く瞬間に向かって長期的に美容をサポートするチームも立ち上げている。

古泉葵

written by...古泉葵

2020年よりフリーランスとして活動中のWebライター。趣味は読書と手芸と料理。食べ歩きも好きで、夫婦で旅行に出かけることが好きです。