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豚汁のおすすめ隠し味アイデア集|豚汁にピーナッツバター!?コクが出る意外な調味料や食材

料理 豚汁

普段の豚汁に少し手間を加えるだけで、味わいが格段にアップします。本記事では、意外な調味料や食材を使った隠し味のアイデア、そしてさらにおいしく作るためのコツをご紹介します。いつもの定番メニューをちょっとアレンジして、より深い風味やコクを味わってみませんか?

豚汁の隠し味アイデア【調味料編】

まずは定番から意外なものまで、調味料を使った隠し味を紹介します。みそや食材の旨味をさらに際立たせるには、加え方やタイミングが大切。
家庭の台所にある定番の調味料から、ちょっと意外なものまで幅広く活用できるので、自分好みになるよう試してみてくださいね。旨味やコクを加えながらも、豚肉や野菜が持つ素材の味を壊さないよう、加える量は少なめから始めるのがポイントです。

オイスターソース

小皿に盛られた中濃ソース

 

「オイスターソース」は牡蠣のエキスから得られる濃厚な旨味が特徴です。味噌と合わせると奥深いコクが引き出され、少量でもしっかりと味わいに変化をもたらします。

オイスターソースを入れるのは、豚汁の具材に火が通って、味噌を溶き入れたあとの仕上げのタイミングです。豚汁2~3人分の分量に対し、オイスターソースは小さじ1杯くらいが目安です。塩気が強いので、味噌や他の調味料とのバランスを見ながら加えると失敗を防ぎやすくなります。

ごま油

調味料 ごま油

 

「ごま油」は、豚汁を作る工程の2回のタイミングで隠し味として使えるおすすめの調味料です。

 

まず豚汁の材料を炒める時にごま油を使うと、全体的にごま油の風味がプラスされて香ばしく、豚汁そのものにコクが出ます。そして豚汁をお椀に盛りつけてから、仕上げに少しだけごま油を垂らすと香りが立って、より風味豊かな豚汁の出来上がりです。

お酢をスプーンですくう画像

 

健康のために積極的に取り入れたい食品の一つ「酢」も、豚汁の隠し味としておすすめです。

お酢には「食後血糖値の上昇抑制」「体脂肪・内臓脂肪の減少」「血圧低下作用」「疲労回復」などの健康効果がありますが、さすがに毎日飲むのは大変な上、味に飽きてしまいますよね。そこで毎日食べることの多い味噌汁や豚汁などの汁ものに酢をちょい足しすることを習慣化しましょう。またお酢には塩味・旨みを引き立たせる効果もあり、出汁や具材の風味が引き立つため、味噌の量を少し減らして味を整えることができます。

 

薄味で作った豚汁に少量の酢を入れるのがおすすめ。酸っぱいのが苦手な場合は、具材を煮たあとに少量のお酢を入れて十分に加熱し、味見してから味噌を入れ、豚汁の味を整えましょう。酢を入れることで少し酸味が加わる程度で、それほど大きく味が変わることは無く、締まった風味の豚汁に仕上がります。
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豆板醤・コチュジャン

調味料 豆板醤

 

ちょっとピリ辛の豚汁が好みの方には、隠し味として「豆板醤」「コチュジャン」がおすすめです。豚汁の材料を煮込むときに少し加えると、辛味や塩味が加わり、ピリ辛でいつもと違う味わいの豚汁を楽しめます。豆板醤を少しずつ入れてお好みの辛さに調整し、その分味噌の量は減らしてみてくださいね。

 

また小さな子どもがいる場合は、基本のレシピで豚汁を作り、食べる前に自分のお椀の豚汁に豆板醤をちょい足しするのもおすすめ。簡単にピリ辛の豚汁を味わえますよ。

みりん

調味料 みりん

 

「みりん」はまろやかな甘みを与えつつ、全体の味を引き締める作用があります。煮込みの最後に加えることで風味が飛びにくく、上品な甘さを残すことができます。

みりんは加熱し過ぎると風味が消えてしまうため、豚汁の味噌を溶き入れたあとの仕上げのタイミングで入れてください。豚汁4人分の分量に対し、みりん大さじ1杯くらいが目安です。

 

醤油

 

味噌と「醤油」は、どちらも発酵から生まれた調味料。二つを重ねることで、コクと奥行きのある味わいに仕上がります。煮込む途中で少量加えると旨みが増し、豚汁全体に深みをプラス。最終的な塩分の調整にも使えるので、味を確かめながら加減すると安心です。
目安は、4人分(水1L程度)に対して大さじ1ほど。入れすぎるとしょっぱくなりやすいため控えめにしましょう。みりんと合わせると、塩味とやさしい甘みのバランスが整い、具材の風味がより引き立ちます。

 

バター

 

「バター」を入れると豚汁がぐっと濃厚になり、ほんのり洋風のニュアンスも生まれます。仕上げにさっと加えると、コクが増して味噌の風味との相乗効果が狙えます。カロリーや脂質が気になる方は控えめにするか、ほかの隠し味を組み合わせて微調整すると良いでしょう。

塩麹

調味料 塩麹

 

麹から生まれる「塩麹」は、自然な甘みとやさしい塩味が特徴。豚肉や野菜をあらかじめ絡めておけば、素材の旨みを引き出しながら、柔らかく仕上げてくれる効果も期待できます。味噌の風味を補いながら、奥行きのあるやさしい味わいをプラスしてくれる調味料です。

 

塩麹をベースに豚汁を作ると、豚バラ肉や野菜の旨みに加え、塩麹のコクがだしに溶け出して、味噌とはひと味違う「塩豚汁」に。具材を炒めて煮込み、里芋が柔らかくなったタイミングで料理酒やみりんと一緒に塩麹を加え、中火でひと煮立ちさせれば完成です。2人分なら大さじ2杯が目安ですが、味を見ながらお好みで調整してみてください。

 

また、定番の豚汁や味噌汁に仕上げの隠し味として塩麹を小さじ1ほど加えるのもおすすめ。ほんの少しで味わいがまろやかになり、ぐっと深みが増します。

豚汁の隠し味アイデア【食材編】

次に、豚汁の隠し味として使える「食材」を6つ紹介します。どの食材を加えるか?によって、豚汁そのものの深みや風味が違った味わいに仕上がります。本当に豚汁と相性がいいの?と思うような意外な食材もありますが、ぜひ試してくださいね。

りんご

すりおろしりんご

 

豚汁の隠し味として「りんご」を入れると、リンゴの甘味・酸味効果でバランスよい美味しい豚汁になります。

 

豚汁4~6人分の分量に対し、りんご1/8個くらいが目安です。りんごを入れるタイミングは、豚汁の材料を炒めて煮込んだあと。鍋に入れる直前にりんごをすり下ろして加え、鍋をひと煮立ちさせたら、一旦火を止めて味噌を溶き入れるようにしましょう。すり下ろしリンゴを最後の仕上げに入れることで、りんごそのものの風味も残した豚汁が出来上がります。

生姜

ざるに入った生姜 白背景

 

豚汁の仕上げに「生姜」を入れると、ピリッとした辛味と爽やかな風味で、ぽかぽか温まる豚汁が出来上がります。

 

豚汁に、おろし生姜を入れると豚汁全体に風味が広がり、刻み生姜を入れると風味とともにシャキシャキした食感も味わえます。どちらの生姜を入れるかは、お好みで選んでくださいね。

また生姜は加熱し過ぎると風味が飛んでしまうため、豚汁の仕上げのタイミングでプラスするのがコツです。

にんにく

にんにく

 

豚汁の隠し味に「にんにく」を使うと、ガツンとした食べ応えのある味わいの豚汁に仕上がります。

 

まず豚汁の材料を炒める時ににんにくを入れると、にんにくそのものの香りが豚汁の具材全体に行き渡り、風味やコクが増す効果があります。また豚汁を仕上げるタイミングで、味噌と一緒に生のすりおろしにんにくを少量加えてもいいですね。

豚汁にニンニクを入れることでパンチの効いたガツンとした味わいに仕上がり、食欲も増してご飯が進みますよ。

きな粉

きな粉と大豆 白背景

 

豚汁の隠し味として「きな粉」を入れると、濃厚なコクで香ばしい風味に仕上がります。

 

良質なたんぱく質が豊富なきな粉は、他にも脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・大豆サポニン・大豆イソフラボンなどを含み、栄養バランス満点の食材です。そのきな粉を豚汁に入れると、健康的な効果だけでなく、より美味しい豚汁に仕上がって、まさに一石二鳥!ぜひ試してくださいね。

 

きな粉を入れるタイミングは、豚汁の材料を炒めて煮込み、味噌を溶き入れたあと。きな粉を入れてから味見をしつつ、味噌の量を調整しましょう。豚汁4人分の分量に対し、きな粉大さじ3杯くらいが目安です。

練りごま

調味料 練り胡麻 白背景

豚汁の仕上げに「練りごま(白)」を加えると、濃厚でこっくりとした美味しい豚汁を楽しめます。

 

豚汁2~3人分の分量に対し、練りごま(白)大さじ2杯くらいが目安です。練りごまを入れるタイミングは、豚汁の材料を炒めて煮込み、味噌を溶き入れたあと。練りごまを加えて混ぜて、全体的な味を馴染ませたら出来上がりです。なお味噌と練りごまを加えてから沸騰させると、豚汁の風味が落ちてしまうので注意してくださいね。

ピーナッツバター

瓶に入ったピーナッツバター

 

豚汁の隠し味にピーナツバター?なんだか相性が悪そう、と思われがちですが、意外と豚肉のコクと旨みがアップした味わいになります。

 

豚汁2人分の分量に対し、ピーナツバター大さじ1杯くらいが目安。豚汁の材料を炒めて煮込み全体的に火が通ったら、味噌・酒・ピーナツバターを合わせて鍋に加えて出来上がり。ちょっと勇気がいりますが、ピーナツバター効果でコクうま豚汁になりますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

豚汁がさらにおいしくなる作り方のコツ

鍋を混ぜる女性

 

ここからは「隠し味」とあわせて覚えておきたい、豚汁をもっとおいしくする調理のポイントをご紹介します。ほんのひと手間を加えるだけで、いつもの豚汁がぐっとグレードアップ。家庭の定番料理だからこそ、ちょっとした工夫で味の差が出るんです。

油で炒めてうま味を閉じ込める|野菜の旨みを引き出す

豚汁作りで大事なのは、最初に野菜を油で炒める工程。炒めることで食材表面に風味がつき、野菜の甘みを閉じ込められます。特ににんにくや生姜を使う場合は、香りが立ちやすいこのタイミングで加えるのがおすすめです。香りがしっかり立って、豚汁全体の風味が豊かになります。炒めることで煮崩れもしにくくなるので、見た目もきれいに仕上がりますよ。

 

「蒸し煮」で甘みを引き出す|野菜の水分でじっくり煮る

炒めたあとに加える水は、野菜のかさの約1/3量(およそ1カップ弱)で十分です。ざっと混ぜたら、豚バラ肉を広げて野菜の上に重ね、ふたをして中火で5分ほど蒸し煮にしましょう。ポイントは、野菜から出る水分を活かして煮ること。余分な水を加えなくても、素材の持つ旨みが凝縮され、濃厚な味わいに仕上がります。さらに野菜同士が引き立て合うことで、豚汁に自然な甘みと香りが広がるのです。

 

コンニャクは手でちぎる|味が染み込みやすく食感も良くなる

コンニャクは包丁で切るより、手でちぎるのがおすすめ。断面が不規則になることで表面積が広がり、味噌や出汁がよく染み込みます。ぷるっとした食感を楽しみながら、しっかり味がついたコンニャクに仕上がりますよ。

味噌は2回に分けて入れる|煮立てすぎず風味をキープ

味噌は煮立たせすぎると香りが飛んでしまい、みその持つ風味や甘みが損なわれます。途中で一度加えて具材に味をなじませ、仕上げにもう一度加えて最終調整するのがコツです。最後に入れる味噌は軽く溶かす程度にとどめると、みその香りをしっかりと楽しめます。

 

隠し味で好みの豚汁を作ろう

食卓の豚汁

 

定番の豚汁も、隠し味やちょっとした調理法を取り入れるだけで、驚くほど味わいが変わります。オイスターソースやピーナッツバターのような意外な隠し味も、ほんの少し加えるだけでコク深さがアップ。自分だけのオリジナル豚汁を完成させてみてくださいね。

 

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