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浸漬式コーヒーとは?初心者にもわかる淹れ方・おすすめ器具・魅力を徹底解説!

コーヒーとポット フレンチプレスでコーヒーを淹れる様子

本格的なコーヒーを自宅で楽しみたい、自分好みのコーヒーを追究したい人におすすめなのが、浸漬式コーヒー。浸漬式コーヒーは簡単に作れる上、味わいも本格的で、忙しい朝や家族分のコーヒーを用意したいときなどにもぴったりです。

本記事では、浸漬式コーヒーとは何なのかといった基本からおすすめ器具まで、詳しく解説します。

浸漬式コーヒーとは?

フレンチプレスでコーヒーを淹れる様子 プレス中 女性の手元

 

浸漬式コーヒーとは、コーヒー粉を一定時間お湯に漬け込んで抽出する方法です。代表的な器具にはフレンチプレスがあり、お湯を注いでしばらく置いてから濾す(こす)という、シンプルで手軽な方法が特徴です。

 

対照的な方式にドリップなどに代表される透過式があり、こちらはお湯を粉に注ぎながら通過させることで成分を取り出します。透過式は注ぎ方やお湯の量によって味に変化が出やすく、自分好みの味わいにするには経験や技術が必要です。

 

浸漬式はお湯と粉を一定時間しっかり漬け込むだけなので、初心者でも安定しておいしいコーヒーを作りやすいというメリットがあります。浸漬式コーヒーの特徴や豆の選び方などを、詳しく見ていきましょう。

特徴|味わいや抽出の仕組みを解説

コーヒー 白いカップ

 

浸漬式はお湯に漬けるだけで抽出が進む、非常にシンプルな方法です。お湯と粉を一定時間接触させることで、浸透圧を利用して成分をゆっくり引き出します。フレンチプレスのような器具は構造が単純で、誰でもおいしいコーヒーを楽しみやすいでしょう。

 

味わいは雑味が少なく、コーヒーオイルのコクや甘みをしっかり感じられます。透過式と違い、抽出中にお湯が移動しないため、濃度のばらつきが少なく、バランスのとれた風味になります。抽出時間は3〜5分ほど。浸漬時間を調整することで味の濃さも簡単にコントロールできます。

豆の選び方|浸漬式に合う豆と挽き方

コーヒー 豆の挽き方 種類

 

浸漬式では、器具に合わせた豆を選ぶことが大切です。フレンチプレスでは金属フィルターを使うので、粉が細かいとカップに混ざってしまいます。そのため、口当たりもクリアな粗挽きがおすすめです。一方、ペーパーフィルターを用いる浸漬式器具では、中細挽きが適しています。ペーパーで微粉をろ過できるため、粉がやや細かくても雑味が出にくく、成分をしっかり抽出できます。

 

また、豆の焙煎度としては中煎り〜中深煎りが浸漬式と相性がよく、コーヒーの甘みやコクをより引き出してくれます。意外と知らないコーヒーの種類解説!豆・焙煎・挽き方・淹れ方で味が変わる楽しさを体感しよう

浸漬式コーヒーのメリット・デメリットとは?

フレンチプレスでコーヒーを淹れる様子

 

浸漬式コーヒーは、お湯を注いで一定時間待つだけというシンプルな工程から、初心者でも味が安定しやすいという大きなメリットがあります。一方で、抽出にかかる時間がやや長く、使用する豆の量も多めになる点には注意が必要です。ここでは、浸漬式の代表的なメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説します。

メリット|味の安定・手軽さ・一度にたくさん淹れられる

浸漬式コーヒーの大きなメリットは、抽出工程がわかりやすく、味が安定しやすい点です。一定時間お湯にコーヒー粉を浸すだけで抽出できるので、味わいがテクニックや経験に左右されにくいです。ハンドドリップのようにお湯を注ぎ続ける必要がなく作業中に他のことを同時に進められるので、慌ただしい朝でもおいしいコーヒーを飲みたいという願いをかなえてくれるでしょう。また、一度に複数杯をまとめて淹れることができるので、家族分のコーヒーを用意したいときにも向いています。

デメリット|抽出時間が長め・粉の消費が多いことも

コーヒー機器 フレンチプレス

 

浸漬式の代表的なデメリットとして、抽出にやや時間がかかる点があります。フレンチプレスを例に挙げると、4分程度の浸漬時間が必要で、すぐにコーヒーを飲みたい場合には向いていません。

 

抽出効率は透過式に比べて低いため、同じ濃さのコーヒーを淹れるには、より多くの粉が必要です。また、フレンチプレスはフィルターを使わないため、微粉が混ざりやすく、舌触りにざらつきを感じることもあります。ただし、コーヒーオイルの風味をダイレクトに楽しめるため、あえてざらつきを好む人もいます。好みに合わせて粉の量や抽出時間を調整してみましょう。

おすすめのタイプ|浸漬式が合う人・合わない人

コーヒーを飲む笑顔の女性

 

浸漬式コーヒーは、その手軽さから毎朝簡単においしいコーヒーを飲みたい人や忙しい時間に余計な手間をかけたくない人にとくにおすすめです。器具の扱いもシンプルで、抽出中に手を離して別の作業ができるのも魅力です。一方で、コーヒーの味わいを細かくコントロールしたい、ドリップによる繊細な抽出を楽しみたいという方にはやや物足りなさを感じるかもしれません。味の調整幅や仕上がりの繊細さを求める場合は、透過式の方が向いています。浸漬式は安定したおいしさ、手軽さ、一度にたくさん淹れられるといったメリットから、毎日の習慣として無理なくコーヒーを楽しみたい方にぴったりです。インスタントコーヒーをおいしく淹れる方法|おすすめインスタントコーヒーとアレンジレシピも

【初心者〜上級者別】器具の種類と選び方

浸漬式コーヒーの器具は、初心者向けから上級者向けまで、さまざまな種類があります。それぞれ見た目や使い方、必要な器具の数や味の特徴が違うので、自分のライフスタイルやコーヒーに求める味わいによってぴったりなものを選びましょう。ここでは、それぞれの器具の特徴と選び方を紹介します。

初心者におすすめ|使いやすくコスパ◎なフレンチプレス

フレンチプレス 器具とコーヒー カップ

 

フレンチプレスは浸漬式コーヒーの代表的な器具で、初心者にとくにおすすめです。見た目もシンプルで耐久性があり、ガラス製やステンレス製のものが一般的です。使い方は粗挽きのコーヒー粉を入れ、お湯を注ぎ、4分ほど待ってプレスするだけと非常に簡単です。手順がシンプルで失敗が少なく、コストパフォーマンスも優れているといえるでしょう。

中級者向け|応用力の高いエアロプレス&HARIOスイッチ

エアロプレスでコーヒーを淹れる コーヒー器具

 

中級者にはエアロプレスやHARIOスイッチなどがおすすめです。

 

エアロプレスはプラスチック製で軽量、持ち運びも便利です。お湯とコーヒー粉を入れて短時間で圧力をかけて抽出するので、濃厚でクリアな味わいを楽しみやすく、抽出時間や挽き方の調整で味のバリエーションを楽しめます。

 

HARIOスイッチは、浸漬式と透過式の良さを融合した新しい器具です。注ぐお湯の量や時間を変えれば味をコントロールでき、初心者でも比較的失敗が少ないのが特徴です。

上級者&こだわり派向け|サイフォンで本格抽出

サイフォンでコーヒーを抽出中

 

上級者にはサイフォンがおすすめです。サイフォンは見た目も美しく、抽出過程が目で楽しめることからカフェでも人気です。蒸気圧を利用してお湯を上昇させ、コーヒー粉に浸透させた後、自然な重力で抽出液を戻すという複雑な仕組みで、繊細で芳醇な味わいが楽しめます。温度管理や抽出時間の調整が味わいを左右するので扱いには慣れが必要ですが、その分コーヒーの奥深さを追求できます。

HARIOスイッチドリッパー|使い方とアレンジ紹介

 

HARIOスイッチドリッパーは、浸漬式の特徴を活かしながら簡単に抽出ができるドリッパーです。日本で唯一の耐熱ガラス工場を持つメーカーとして1921年創業のHARIOが手がけるHARIOスイッチドリッパーの特徴を、詳しくチェックしていきましょう。

特徴と魅力|失敗しにくく初心者にも安心

HARIOスイッチドリッパーは、浸漬式のコーヒードリッパーで、初心者でも失敗しにくい設計になっています。通常のドリッパーのように抽出中にお湯をコントロールできるため、味の調整がしやすく、注ぎすぎや抽出不足の心配がありません。浸漬時間を自由に調整でき、好みの味に仕上げやすいのもポイントです。シンプルな構造で分解や洗浄も簡単で、日常使いにぴったりです。

基本の使い方|必要な器具とステップ

HARIO ドリッパー スイッチ

 

<用意するもの>

・HARIOスイッチドリッパー本体

・中細挽きのコーヒー粉

・フィルター

・ケトル

・カップまたはサーバー

 

<使い方>

まず、フィルターをセットし、コーヒー粉を均一に入れます。お湯を注いだ後、スイッチを切り替えることでお湯の抽出を止められるので、粉の過抽出を防げます。抽出時間は好みで調整可能ですが、3〜4分程度が目安です。終わったらスイッチを戻し、コーヒーをサーバーへ落としたら完成です。


  商品詳細  

 

アレンジレシピ|アイスコーヒーの作り方

グラスに入った水出しコーヒー

 

HARIOスイッチドリッパーを使ったアイスコーヒーは、夏にぴったりの爽やかな味わいが楽しめます。基本的な抽出はホットと同様に行いますが、濃いめに抽出するのがポイントです。抽出後は氷をたっぷり入れたグラスに注ぐと、風味を損なわずにアイスコーヒーを作ることができます。簡単に作れるうえ、コーヒー本来の味も薄まらないので、夏場のコーヒータイムにおすすめです。自宅で水出しコーヒーは作れる!簡単な作り方とおいしく淹れるコツを紹介

まとめ|浸漬式であなたらしいコーヒー時間を

フレンチプレスとコーヒー スコーン おやつタイムイメージ

 

浸漬式コーヒーは、手軽さと味の安定感がメリットで、初心者から上級者まで楽しめるさまざまな器具が揃っています。フレンチプレスからサイフォンまで、自分の好みやライフスタイルに合わせて選べば、毎日のコーヒー時間がより豊かになるでしょう。

 

HARIOスイッチは、作りやすく美味しいコーヒーができるだけでなく、お手入れも簡単で丈夫で長持ちするのが魅力です。浸漬式コーヒーを始めてみたい方は、ぜひHARIOスイッチもチェックしてみてくださいね。スパイス香るカルダモンコーヒーの魅力|効能や作り方、アレンジも紹介ヒュッゲな暮らしとは~基本的な考え方や気軽に取り入れるコツ、具体的な方法を紹介都内近郊のアメリカンクッキー専門店をピックアップ!甘さがクセになるチューイーな食感をおためしあれ

やち

written by...やち

2015年よりフリーランスとして活動中のWebライター。趣味は節約と旅行、レジャー。「いかにお金を使わずに最大限楽しめるか?」を考えながら、年数回の海外旅行を楽しんでいます。