Jul 06, 2025
白の日傘は意味ない?色によるUVカット効果の違いや日傘選びのポイントを解説

温かくなってくると、紫外線対策が気になりはじめる人も多いのではないでしょうか。日傘にはさまざまな色やデザインがありますが、「本当に紫外線を防げるのはどの色?」と気になる方もいるかもしれません。特に白い日傘は「効果がない」といった声もあり、その実力が気になるところ。
この記事では、白い日傘の効果は本当にあるのか? そして紫外線対策に効果的な日傘の選び方について、詳しく解説していきます。
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そもそも日傘の機能とは?
日傘といえば「日焼けを防ぐもの」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。紫外線をカットして肌を守る効果に加え、暑さから体を守るという役割も持っています。ここでは、日傘が持つ2つの基本的な機能、「紫外線対策」と「暑さ対策」について詳しく見ていきましょう。
紫外線対策
日傘は、紫外線から肌を守ってくれる心強いアイテム。紫外線は夏だけでなく一年を通して降り注いでいますが、特に夏場は太陽との距離が近くなり、紫外線の量も強さもアップします。紫外線を浴びすぎると、肌が赤くなったり黒くなったりするだけでなく、シミやそばかすの原因にもなります。また、肌だけでなく髪や頭皮、目にも影響を与えるため、全身のケアが必要です。UVカット効果の高い日傘を使うことで、これらの影響をしっかり防ぐことができます。外出時の安心感がぐっと高まりますよ。
暑さ対策
日傘は、暑さ対策にも効果的です。同じ気温でも、直射日光の下と日陰とでは、感じる暑さに大きな差があるもの。環境省の調査によると、日傘などで影を作ることで、体感温度が5度前後下がるとも。日差しを避けるだけでも、体への負担はかなり軽減されるので、夏の屋外では大きな味方になります。近年の猛暑の影響もあり、女性だけでなく男性にも日傘を使う人が増えているのも納得ですね。
白の日傘は意味ない?色による違いをチェック
さまざまなバリエーションカラーが出ている日傘。白を選ぶ人も多いですが、「白は意味がない」なんて声を聞くことも。果たして本当にそうなのでしょうか?ここでは、白い傘と黒い傘、それぞれの特徴を比較しながら、選び方のポイントをご紹介します。日差しの気になる季節、自分にぴったりの日傘選びの参考にしてみてくださいね。
白い傘の特徴
白などの明るい色は、太陽光を反射して熱を吸収しにくいため、暑さ対策に効果的です。強い日差しの中でも、傘の下が比較的涼しく感じられるのが大きなメリット。
一方で、明るい色には紫外線を通しやすいという性質があるため、紫外線カットの面では黒い傘に比べてやや劣るとされています。また、白い傘は汚れが目立ちやすいのも難点。特に晴雨兼用タイプを使う場合は、雨粒の跡や泥はねに注意し、こまめなお手入れを心がけましょう。
黒い傘の特徴
黒などの濃い色は、太陽光や紫外線をしっかり吸収・遮断するため、紫外線対策にとても効果的。UVカットを重視したい人におすすめです。ただし、熱も吸収しやすいため、傘の下が暑く感じやすいというデメリットも。外気温が高い日は、むしろ暑さがこもってしまうこともあるので注意が必要です。
色によってUVカット効果の寿命に差はある?
日傘の紫外線カット効果は、色によって持続期間に差が出ることもあります。UVカット加工が施された日傘は、生地表面に特殊なコーティングがされているのが一般的。そのため、使い続けるうちに効果が少しずつ落ちていくのは避けられません。
黒などの濃い色の日傘は、コーティングが多少落ちても色自体に紫外線を防ぐ効果があるため、ある程度のUVカット機能をキープしやすいという特徴があります。逆に、白などの明るい色は、コーティングが取れると紫外線を通しやすくなるため、早めの買い替えが必要になることも。いずれにしても、長く使っていると効果は落ちていくため、数年に一度は日傘の見直しをするのがおすすめです。
結局、日傘を選ぶなら白と黒どちらがいい?
紫外線対策を重視するなら黒、暑さ対策を優先するなら白がおすすめの選び方です。ただし、最近はUVカット効果のある糸を使った生地や、高性能なコーティングが施されたものも多く、色にそこまでこだわらなくても、しっかり紫外線を防げる日傘が増えています。
特におすすめなのは、外側が熱を反射する白やシルバーなど明るい色、内側が紫外線の反射を抑える黒などの濃い色のタイプ。両方のいいとこ取りができる優秀なデザインです。
そしてなにより大切なのが、毎日使いたくなる「お気に入り」を選ぶことです。機能だけでなく、気分が上がる色やデザインを選べば、日差しの強い日も楽しく過ごせるでしょう。
日傘選びで注目したい機能ポイント
日傘を選ぶときは、UVカット率・遮光性・遮熱性の3つの機能に注目するのがポイント。それぞれがどんな効果を持っているのかを理解して、自分に合った1本を選びましょう。ここでは、UVカット率、遮光性、遮熱性の3つの機能について詳しくご紹介します。
UVカット率
紫外線対策に欠かせないのが、UVカット率。どれだけ紫外線を防げるかを示す数値で、この数値が低いと、日傘を使っていても紫外線が生地を通り抜けてしまい、肌や髪、頭皮などの日焼けにつながります。
一般的には濃い色のほうがUVカット率が高い傾向にあると解説しましたが、UVカット加工が施された生地や、UVカット効果のある糸を使った日傘なら、色に関わらずしっかり紫外線をカットしてくれます。購入前に、数値や表示をしっかり確認しましょう。
遮光性
太陽の光をどれだけ遮れるかを示すのが、遮光性です。遮光率が高い日傘は、日差しをしっかりブロックしてくれるので、肌へのダメージを軽減できるほか、暑さの感じ方にも差が出ます。
屋外での移動や長時間の外出時には、遮光性の高い日傘が熱中症対策にも役立ちます。明るい色でも、生地が厚手だったり特殊な加工がされていたりするものであれば、しっかり遮光してくれるのでチェックしてみてくださいね。
遮熱性
夏の強い日差しによる体感温度の上昇を防ぐには、遮熱性も大切なポイントです。太陽光を反射する素材やコーティングが施された日傘は、熱のこもりを防いでくれるので、暑さ対策に効果的。
とくに小さなお子さんや高齢の方の熱中症対策には、遮熱効果のある日傘がおすすめです。遮光性とあわせて表示されていることが多いので、機能一覧を確認するときは一緒にチェックしてみてくださいね。
他にもチェックしたいポイント
日傘には、基本の機能以外にもあると嬉しいポイントがいろいろあります。日差しの強さやライフスタイルに合わせて、自分にぴったりの機能を選びたいですね。
たとえば、晴雨兼用タイプなら、暑い日にも雨の日にも対応できるのでとても便利。梅雨どきから使い続けられるだけでなく、突然の夕立にも慌てずにすみます。
また、軽量タイプの日傘は、持ち歩きがラクなのが魅力。通勤や通学など毎日持ち歩く方はもちろん、女性や子ども、高齢の方にもおすすめです。
さらに、折りたたみタイプならバッグにすっきり収まり、外出先でもサッと取り出せて重宝します。「日傘を使い慣れていない…」という人にも、始めやすいタイプです。
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日傘には寿命がある?
実は、日傘にも寿命があります。使い方やお手入れ状況にもよりますが、一般的な目安は2〜3年ほどといわれています。多くの日傘にはUVカットのコーティングが施されていますが、これも使ううちに少しずつ劣化してしまいます。とくに使用頻度が多かったり、晴雨兼用で雨に濡れる機会が多かったりすると、コーティングの効果は早めに薄れてしまうことも。
定期的に買い替えたり、複数本を使い分けたりすることで長持ちしやすくなります。また、UVカットスプレーなどで補強してあげるのもおすすめです。
あなたに合った日傘を見つけよう
ここまで、日傘の色や機能の違い、選び方のポイントを紹介しました。暑さ対策を重視するなら白や明るめの色、紫外線対策をしっかりしたいなら黒や濃い色がおすすめです。それに加えて、重さ・形状・折りたたみの有無など、使いやすさや好みに合った1本を見つけることが大切です。
最近はデザイン性の高いおしゃれな日傘も増えているので、気分が上がるお気に入りの1本に出会えるはず。毎日の外出を少しでも快適にするためにも、自分にぴったりの日傘を選んで、暑い季節を心地よく過ごしてくださいね。

やち
2015年よりフリーランスとして活動中のWebライター。趣味は節約と旅行、レジャー。「いかにお金を使わずに最大限楽しめるか?」を考えながら、年数回の海外旅行を楽しんでいます。