May 22, 2026
【医師監修】日焼け後のケア方法|すぐできる応急処置・保湿・シミ予防まで正しいアフターケアを
日差しの強い日に外出したあと、「なんだか肌がヒリヒリする…」と感じたことはありませんか。軽いように思える日焼けでも、肌にとってはしっかりとしたダメージのひとつ。そのままにしてしまうと、乾燥やシミ、くすみなど、さまざまな肌トラブルにつながる可能性があります。
この記事では、よしクリニック(形成外科・皮膚科・美容皮膚科)の中野 貴光院長監修のもと、日焼けによって起こる肌トラブルの症状や、直後に行いたい応急処置、パーツごとのケア方法、さらに日常で取り入れたい紫外線対策まで、わかりやすく解説していきます。
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日焼け後の肌は「軽いやけど」状態!ケアが重要な理由
太陽光に含まれる紫外線(UV)によって肌がダメージを受けることで起こる日焼け。まずは、日焼けによってどのようなダメージが起こるのかを見ていきましょう。
日焼けは軽いやけどと同じ状態

日焼けは、太陽光に含まれる紫外線によって肌がダメージを受けている状態です。医学的には「日光皮膚炎」と呼ばれ、実は軽いやけどの一種。主な症状は2段階あり、ひとつは肌が赤くなってヒリヒリと痛む炎症、もうひとつは時間が経ってから肌が黒くなる色素沈着です。
紫外線を浴びてすぐに起こる赤みは「サンバーン」、数日後に現れる黒化は「サンタン」と呼ばれます。日焼けを放置すると肌にさまざまなダメージをもたらします。
日焼けをすると紫外線ダメージで乾燥や炎症が起こる
日焼けをすると、紫外線による影響で肌は乾燥しやすくなり、炎症も起こりやすい状態になります。さらに、こうした日焼けを長年くり返すことで、肌の内側にある細胞組織には少しずつダメージが蓄積されていくといわれています。ダメージを受けたあとはそのままにせず、できるだけ早めにケアを意識することが大切です。
放置するとシミ・くすみの原因に

紫外線ダメージをそのままにしていると、シミやくすみといった肌トラブルにつながります。実は、シミ・シワ・たるみなどの「肌の老化」の約80%は、紫外線によるものと考えられ、これは「光老化」と呼ばれています。
光老化は、これまでに浴びてきた紫外線の量や強さ、時間によって大きく左右されます。そのため、毎日の紫外線対策に加えて、ダメージを受けたあとの日焼け後ケアをこまめに続けることが、健やかな肌を保つためには欠かせません。
シミ予防は72時間が勝負
日焼け止めの塗り忘れや、帽子、日傘を使わずに外出してしまうなど、うっかり紫外線を浴びてしまったときでも、早めに対処すればシミなどのダメージを軽減することができると考えられています。
ポイントとなるのは「72時間以内」。肌がシミの原因となるメラニンを本格的に作り始めるのは、紫外線を浴びてからおよそ72時間後(3日後)といわれているためです。日焼けしたあとは、まず肌をしっかり冷やし、保湿を行いましょう。このひと手間が、紫外線によるダメージをやわらげます。
日焼け後にやるべき応急ケア
肌へのダメージをできるだけ抑えるためには、正しいケアを行うことが大切です。ここからは、日焼け後に取り入れたい基本のケア手順をご紹介します。
①まずは「冷やす」!ほてりと炎症を鎮める方法

日焼け直後の肌はまずはしっかり冷やすこと。炎症を落ち着かせることが日焼け後ケアの基本です。冷やす際は、冷たいタオルや保冷剤をタオルで包み、肌にやさしく当てましょう。直接強く押し当てるのではなく、そっと冷やすのがポイント。また、シャワーを浴びる場合は36〜38℃程度のぬるま湯がおすすめ。強い水圧は避けてやさしく洗い流しましょう。ゴシゴシこするのはNGです。
②セラミド配合の保湿でバリア機能をサポート

次は保湿ケアを行います。日焼け後の肌は、セラミドが不足してバリア機能が乱れて乾燥が悪化しやすくなります。保湿の際は、特にヒト型セラミドを配合したクリームを使うことで、バリアを補修&水分の蒸発を防ぐ効果が期待できます。
日焼けした肌は乾燥しがちなので、アロエベラやヒアルロン酸など、保湿成分が配合されたものがおすすめです。肌になじませるときは、手のひらを使うと◎。やさしく押さえるように浸透させましょう。
③炎症が引いたら「美白ケア」でメラニンを抑制

肌の炎症が落ち着いてきたら、美白ケアを取り入れていきましょう。色素沈着の軽減が期待できます。使用するアイテムは、ビタミンC誘導体やアルブチンなど、美白成分が配合された化粧品がおすすめ。メラニンの生成を抑えることは、シミやくすみの予防につながります。
④ひどい痛みや水ぶくれがある場合は皮膚科へ
日焼け後に水ぶくれができたり、激しい痛みや発熱を伴ったりする場合は、やや深いやけどになっている可能性も。日焼けによるやけどは多くの場合一時的に肌が赤くなるだけのⅠ度熱傷ですが、強く日焼けした場合には“Ⅱ度熱傷”になることもあり、適切な対応が必要です。
自己判断で薬を塗るのは避け、医療機関を診断してステロイド外用など適切な治療を受けましょう。症状がある場合は、できるだけ早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
【パーツ別】忘れがちな部位のアフターケアポイント
日焼け後のケアは、パーツごとに意識して行うことも大切です。見落としがちな部位までしっかりケアすることで、肌トラブルの予防につながります。
【顔】摩擦は絶対NG!優しくプレスするスキンケア

顔を日焼けしている場合は、洗顔時は顔を直接こすらないように、たっぷりの泡で包みこむように洗うのがポイントです。スキンケアを行う際も同様に、手のひらでやさしく押さえる“プレス”のイメージで。化粧水などを無理にこすり込むのではなく、肌にそっとなじませるようにすると負担を軽減できます。
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【体(腕・足・デコルテ)】広範囲を効率よく冷やすコツ

腕や足、デコルテなど広い範囲を日焼けしてしまった場合は、効率よく熱を逃がすことが大切です。冷水シャワーや水風呂を取り入れることで、スムーズに肌をクールダウンでき、ダメージの軽減にもつながります。
しっかり冷やしたあとは、保湿ケアも忘れずに。広範囲に塗り広げやすいアイテムを選び、ムラにならないようやさしくなじませましょう。
【頭皮・髪】抜け毛やパサつきを防ぐ低刺激ケア
髪や頭皮が日焼けした場合、お風呂に入る時はやさしくブラッシングしてから、ぬるま湯で汚れを落とします。シャンプーは刺激が少ないものを選びましょう。洗ったあとは、コンディショナーなどで髪を保湿しましょう。毛先など、傷んでいる部分は特に念入りに塗布すると◎。
また、蒸しタオルで5分ほど髪を包むとしっとり保湿できます。ドライヤー前にはタオルドライを。しっかり乾かすことでドライヤーの使用時間短縮にもつながります。
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【唇】皮脂腺がなく乾燥しやすい部位の特別ケア
唇も、実は日焼けしやすいパーツです。日焼けしてしまった場合は、ほかの部位と同じように、まずはしっかり冷やすことが大切です。その後、低刺激のリップクリームで保湿しましょう。乾燥が気になるときは、リップクリームを重ね塗りし、その上からラップをのせる「ラップパック」もおすすめです。しっかりとうるおいを閉じ込めることができます。
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逆効果?日焼け後にやってはいけないNG行動

うっかり日焼けをしてしまったとき、良かれと思ってやったことが逆効果になってしまうことも。ここでは、日焼け後に避けたいNG行動について紹介します。
無理やり「皮をむく」のは色素沈着の元
日焼け後、皮膚がめくれていると気になることもありますが、皮膚を無理にむいてしまうのはNG。無理に剥がしてしまうと、まだ未熟な肌に刺激を与えてしまい、色素が沈着、シミやくすみの原因になることがあります。気になる場合でも触らず、自然にはがれ落ちるのを待つことが大切です。
すぐに美白化粧品を使う
日焼け直後の肌は、とても敏感な状態です。そのため、美白成分が配合された化粧品は、炎症が強い時期には刺激となる場合があります。赤みやヒリヒリ感があるうちは使用を控え、肌の状態が落ち着いてから取り入れるようにしましょう。目安としては、赤みやヒリヒリが落ち着いた後2〜3日ほど経ってから使い始めるのがおすすめです。
刺激の強い「スクラブ・ピーリング」や「パッティング」
日焼け後の肌に「スクラブ・ピーリング」や「パッティング」といった刺激を与えるケアは控えましょう。これらはダメージをさらに悪化させてしまうおそれがあります。マッサージも摩擦の原因になるため、控えるのが安心です。日焼け後ケアはできるだけ肌に負担をかけないようにしましょう。
熱いお風呂に入る
日焼けで皮膚が赤くなったり、ヒリヒリしたり、水ぶくれができていたりする場合は、熱いお湯に入らないようにしましょう。熱による刺激が痛みや炎症を悪化させる場合もあります。入浴したいときは、38〜40℃程度のぬるま湯か、シャワーで軽く流す程度にとどめるのが◎。
体の内側からダメージを修復!インナーケアの重要性
日焼けによるダメージから肌を守るためには、スキンケアだけでなく、体の内側からのケアも大切です。
ビタミンC・E・Aなど抗酸化作用のある栄養素を摂る

インナーケアで意識したいのは、日々の食事からしっかり栄養を摂ることです。日焼け後の肌の修復をサポートする栄養素としては、ビタミンA・C・Eといった「抗酸化ビタミン」が挙げられます。
肌が健やかな状態を保てるのは、体の中で活性酸素に対抗する「抗酸化防御機構」が働いているから。この働きが弱まると、紫外線ダメージの影響を受けやすくなってしまいます。中でも抗酸化ビタミンは、この防御機能をサポートしてくれる存在。ダメージを受けた肌の回復を内側から支えてくれます。
・ビタミンC:フルーツに多く含まれ、ビタミンEの働きをサポート
・ビタミンE:ナッツ類に豊富で、抗酸化作用が高い
・ビタミンA:肉・魚・乳製品・野菜など、幅広い食品に含まれる
毎日の食事に意識的に取り入れることが、紫外線に負けない肌づくりにつながります。
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失われた水分を補給し、良質な睡眠で代謝を促す

日焼けしたあとは、体の水分が失われていることが多いです。そのため、こまめに水分補給を行うことも大切です。
また、肌のターンオーバーに深く関わる成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されるといわれています。日焼け後のダメージをしっかりケアしたい場合は、十分な休息をとることも重要です。
睡眠は、時間の長さだけでなく「質」もポイント。途中で目が覚めにくく、ぐっすり眠れたと感じられること、そして朝すっきり目覚められることが、良質な睡眠の目安とされています。
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後悔しない!「うっかり日焼け」を防ぐ最新の紫外線対策
美肌を守るためには、日焼け後のケアだけでなく、そもそも日焼けを防ぐことが大切です。日々の紫外線対策を習慣にすることが、将来の肌状態に大きく影響します。無理なく続けられる方法を取り入れて、自分に合った紫外線対策を見つけていきましょう。
シーンに合わせたSPF・PAの選び方と適切な使用量

【シーン別日焼け止めの選び方】
日焼け止めは、使用するシーンに合わせてSPF・PAを選ぶことがポイントです。
| SPF | PA | |
| 通勤通学や日常生活 | 10〜20 | +、++ |
| 屋外のスポーツやレジャー | 20〜40 | ++、+++ |
| 炎天下でのスポーツ・海や山へのレジャー | 50+ | ++++ |
日焼け止めの使用量は、商品ごとに適正量が異なります。使用前に説明をよく読み、どのくらい量を使えば良いのか確認しましょう。塗る量が少なすぎると十分な効果が得られず、逆に多すぎるとベタつきや肌への負担につながることもあります。適正量を守りながら、ムラができないよう丁寧になじませることが大切です。
日焼け止めでかぶれる事もあるので、SPFやPAの値だけではなく、自分の肌に合った日焼け止めを使うことが重要です。
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2〜3時間おき!メイクの上からでもできる塗り直し方法

日焼け止めは汗や皮脂で落ちやすいため、効果を保つにはこまめな塗り直しが欠かせません。できれば2~3時間おきに塗り直すのがベスト。メイクの上から使う場合は、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めが便利です。手軽に重ねづけできるので、外出先でも取り入れやすいのが魅力です。特に、頬やTゾーンなどの立体的な部分は紫外線を受けやすく、皮脂で崩れやすい部位でもあります。こうした部分は意識して重ね塗りすることが、日焼けを防ぐポイントです。
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日傘・帽子・サングラスなどの物理的防御の活用

外出時は、日焼け止めだけでなく、日傘や帽子、サングラスといったアイテムを組み合わせることで、より効果的に紫外線対策ができます。それぞれの選び方のポイントも押さえておきましょう。
・日傘:紫外線カット機能が備わったものを選ぶと安心
・帽子:つばが広いタイプを選ぶことで、顔まわりの紫外線対策に◎
・サングラス:紫外線カット機能の有無で選ぶ。顔にフィットするものなら横からの紫外線も防げる
こうしたアイテムを日焼け止めと併用することで、紫外線の影響をより抑えやすくなり、結果として日焼け後のケアの負担軽減にもつながります。
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まとめ|日焼け後は冷却・保湿・紫外線対策が大切

日焼け後の肌は、とてもデリケートな状態です。だからこそ、日焼け後のケアはできるだけ早く、正しく行うことが大切です。
日焼け後のケアの手順や方法を知っておけば、うっかり日焼けをしてしまっても安心です。正しいケアで健やかな肌を守っていきましょう。
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中野 貴光
形成外科・皮膚科・美容皮膚科「よしクリニック」院長
日本形成外科学会形成外科専門医/日本熱傷学会熱傷専門医/日本レーザー医学会レーザー専門医/医学博士/ほか。幼児期に重度の熱傷を受傷。皮膚移植手術を受けて一命を取りとめた経験から形成外科医を志す。筑波大学医学専門学群卒業。東京女子医科大学の形成外科学教室に入局。東京大学医学部形成外科への国内留学、日本大学医学部形成外科でのオープニングスタッフとしての赴任等を経て、2年間アメリカのテキサス大学に留学。帰国後、医学博士を取得。令和元年に練馬で「よしクリニック」を開業。患者の立場に立ったわかりやすい説明と丁寧な治療で信頼を集めている。





