Mar 05, 2025
レモン麹で料理が変わる!爽やかで健康的な調味料を簡単に使いこなそう

麹を使った発酵調味料は健康や美容に効果があり、手作りの麹にはまっている人も多いようです。特に爽やかで健康的な「レモン麹」は万能調味料として人気ですが、実際にどんな使い方があるのでしょうか? 今回はレモン麹を使うメリットや基本の作り方、そして使い方アイデアや活用レシピ・注意点などをまとめてご紹介します。
MOKUJI
レモン麹とは?
まず「レモン麹」とはどんなものなのでしょうか?ここではレモン麹を使うメリットとあわせて説明します。
基本情報
レモン麹は、レモンと麹から作られる発酵調味料。塩麹と同じように使え、さらにレモンと麹それぞれに含まれる栄養素の働きを期待できます。
発酵食品である麹には、ビタミンB群に加え、豊富なミネラルや30種類以上の酵素が含まれています。消化吸収の促進や腸内環境改善・血糖値上昇の抑制・疲労回復といった健康効果が期待されます。腸の働きを活性化することで、肥満防止・美肌作り・免疫力向上といったアンチエイジングの美容効果もあり。また体の酸化を抑える抗酸化作用もあります。
そしてさわやかな香りと酸味のあるレモンには1個分あたり100gのビタミンCが含まれています。レモンには疲労回復に効果的なクエン酸、生活習慣病予防とアンチエイジング効果が期待できるポリフェノール、むくみ解消に役立つカリウム、骨粗しょう症の予防になるカルシウムなど、さまざまな栄養素が含まれています。

レモン麹を使うメリットとは?
レモン麹には、健康と美容に嬉しい効果がたくさんあります。
特に抗酸化作用においては、塩麹・醤油麹などビタミンCが含まれていない麹調味料と比べて、ビタミンCを含むレモン麹の方が効果的だと言えます。
またレモンのさわやかな香りや風味を楽しめるのも、レモン麹ならではの魅力。お料理に利用するとレモンがほんのりと香り、いつもよりオシャレな料理を演出してくれますよ。
レモン麹の基本の作り方
それではレモン麹の基本の作り方を紹介します。麹の旨味甘味が引き出された、レモンのさわやかな旨みたっぷりの発酵調味料なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
材料
・米麹(生・乾燥麹でもOK、常温に戻す)…70g
・国産レモン… 2個(200g)
・粗塩…40g
・水…1/4カップ(乾燥麹の場合は70ml)
作り方
- レモンを適当な大きさに切り、種を除く(レモンの皮ごと使うため、皮は剥かない)
- 1をフードプロセッサーでみじん切り程度になるまで撹拌する
- 2に米麹・粗塩・水を加え、全体を撹拌する
- 3を清潔な保存瓶に入れる
- 4を直射日光のあたらない常温に1週間置く
- 5を1日1回清潔なスプーンでしっかりかき混ぜて、1週間ほど経って旨味が出てきたら完成
上記の作り方は、フードプロセッサーを使う前提です。フードプロセッサーが無い場合は、1のタイミングで包丁を使ってしっかりとレモンを刻み、果汁ごと使ってください。
今回のレシピで作ったレモン麹は、冷蔵庫で1カ月ほど保存できます。
ポイント
せっかくレモン麹を作るなら失敗は避けたいもの。そのためにはいくつかのポイントがあります。
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これらのポイントをしっかり守って、美味しいレモン麹を作ってみてくださいね。
レモン麹の使い方アイデア
レモン麹は、いろいろな料理に幅広く使える万能調味料です。ここではレモン麹の使い方のアイデアや活用レシピをご紹介します。
ドレッシングやソースに活用
さわやかな旨味たっぷりのレモン麹は、ドレッシングやソースに幅広く活用できます。例えばレモン麹にオリーブオイル・酢・胡椒を合わせるだけで簡単に作れるドレッシングは、加熱不要でビタミンCの摂取にぴったり!フレンチドレッシングのような美味しいサラダに仕上がります。またお魚料理や温野菜にかけるだけでソースとしても活用できます。
肉や魚の下味に
レモン麹を使った料理は減塩にもなり、肉や魚料理の下味に使うのもおすすめです。いつもの唐揚げも、レモン麹を唐揚げの下味として揉み込むことで、お肉がとっても柔らかくジューシーに仕上がりますよ。
一口大に切った鶏肉をレモン麹・生姜・にんにくでよく揉み込んで冷蔵庫に30分ほど置き、いつもの唐揚げと同じように片栗粉・薄力粉をまぶして油で揚げるだけ。唐揚げを揚げる時に、鶏肉の水気をキッチンペーパーなどで取り除くようにしましょう。
さっぱりとした味付けで、旨みたっぷりのジューシーな唐揚げになりますので、ぜひ作ってみてくださいね。
お酒にも
レモン麹は、自分で作るお酒にもぴったりの発酵調味料です。
手軽に購入できる市販のサワーやチューハイですが、香料や人工甘味料などの添加物が多く含まれています。「麹レモンサワー」を自分で作れば、安心でとってもヘルシーです。材料は「お好みのお酒(スピリッツや焼酎など)、炭酸、レモン麹」だけ。また麹にはアルコールを代謝するビタミンB1B6やナイアシン・アミノ酸が入っているため、二日酔いを防ぐこともできますよ。市販のレモン果汁を用意する必要もなく、好みの味わいにアレンジして楽しめるのも魅力です。
注意点とQ&A
レモン麹を自分で作る際、「こんな時どうしたらいいのだろう?」と疑問に感じることもありますよね。ここではよくある注意点・Q&Aをご紹介します。
麹をかき混ぜるのを忘れたらどうすればいい?
レモン麹作りをする際は、1日1回清潔なスプーンでしっかりかき混ぜる必要がありますが、忙しくてついつい忘れてしまうこともあるでしょう。そもそもレモン麹を1日1回かき混ぜる理由は「麹菌が空気を好むため、混ぜることで発酵が進みやすくなるから」です。もし混ぜるのを忘れてしまっても大丈夫。気が付いたときに混ぜるようにしましょう。レモン麹がもしパサパサになってしまっても、時間が経てばまた麹が液化してトロリとするはずです。
麹が腐ったかどうかはどうやって見分ける?
レモン麹は自家製の発酵調味料のため「うまく発酵できているか?」「実は腐ってしまっていないか?」と不安に感じる人も少なくないことでしょう。
実は発酵も腐敗も、微生物の働きにより食品の味・匂い・成分・外観が変化する仕組みは同じで、理論的には発酵食品が腐ることはありません。発酵と腐敗の違いとしては、長期保存・栄養価や旨味アップなど人間にとって有益となる食品の変化を「発酵」、お腹を壊すなど人間にとって不利益となる食品の変化を「腐敗」と捉えるとよいでしょう。
それではレモン麹が腐ったかはどう見分けたらよいのでしょうか? 発酵食品とはいえ保存状態が悪いと腐ってしまうこともありますし、手作りだと賞味期限も明確ではないため難しいですね。一般的にはレモン麹の状態を見て判断する必要があります。
・レモン麹から発酵臭(アルコール臭)がする |
レモン麹は発酵食品のため、発酵し過ぎた過発酵の状態になる可能性があります。過発酵すると食べられないわけではありませんが、酸味や発酵臭(アルコール臭)が出て美味しいとは感じられなくなります。なおバナナや酒粕っぽい匂いは問題ありません。 |
・レモン麹の表面に、カビ(赤・ピンク・青・灰色)が生えている |
レモン麹の表面に赤・ピンク・青・灰色のものが見えたら、それはカビなので食べるのをやめましょう。なお表面に見える白いふわふわは酵母菌の産膜酵母、ブクブクした泡は酵母が発酵した証拠ですので、問題ありません。 |
また実際にレモン麹を食べた時に美味しくない・不味いと感じる場合も、何らかの原因で腐っている可能性があるため、食べるのは控えましょう。
まとめ
爽やかで健康的な調味料「レモン麹」は、誰でも簡単に作ることができ、調理方法もそこまで難しくはありません。レモン麹を使いこなせば、いつもの料理がよりオシャレなものに仕上がるのも魅力ですね。ぜひ毎日の食生活にレモン麹を取り入れて、健康と美容に嬉しい効果を感じてはいかがでしょうか。 おいしい手作り味噌の作り方|失敗しないコツと正しい保存方法とは
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あさき
旅・南の島・海・犬・植物・音楽が好きな関西移住人。毎日の暮らしを心地よく、より豊かにするための情報をお届けしています。