Jun 18, 2025
【管理栄養士監修】からだにいいお茶の種類8つ!おすすめの飲み方と注意点を解説

近年、からだにいいお茶はコンビニやスーパーでも気軽に購入できます。ですが、種類がありすぎてどれが自分に合うかわからないとお悩みの人も多いのではないでしょうか。
本記事では、たいや内科クリニックの管理栄養士、林安津美さん監修のもと、からだにいいお茶にはどんな種類があるのか、それぞれの特徴やおすすめの人、飲み方を紹介します。毎日気軽に続けられるお茶を取り入れたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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健康茶とは
健康茶は、体のバランスを整えることが期待される植物成分を含むものも多く、日々の健康維持やリラックスタイムに役立つ飲み物です。美容や健康に関心の高い人にとって、手軽に続けやすい習慣となるでしょう。水分補給にも適しており、食事と一緒に楽しむこともできます。毎日の生活に取り入れて、心身の健やかさを目指してみてはいかがでしょうか。
美容におすすめの健康茶4選
ハトムギ茶
健康茶のなかでも、美容を意識する人に人気なのがハトムギ茶です。コンビニなどでも手軽に購入でき、日常に取り入れやすいのが魅力です。ハトムギには、昔から「肌に良い食材」として親しまれてきた成分が含まれており、体の内側から肌の調子を整えるサポートが期待できます。また、肌のくすみが気になる人や、透明感を目指したい人にもおすすめです。紫外線対策などとあわせて、毎日のスキンケア習慣の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
【ハトムギ茶の飲み方と注意点】
ハトムギ茶は、毎日の水分補給や食事のおともに取り入れやすく、美容や健康を意識する人に人気のお茶です。継続して飲むことで、肌の調子や体のめぐりに良い変化を感じる人もいるようです。
また、一部の研究では、ハトムギ由来の成分により炎症の抑制や肌の保湿機能の改善、血管の健康維持に役立つ可能性が報告されています。ただし、体を冷やす作用があるとされるため、冷えが気になる場合や寒い季節には、温めて飲む・量を調整するなどの工夫がおすすめです。
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黒豆茶
黒豆茶は、黒豆をじっくり焙煎して作られる香ばしい健康茶です。アントシアニンやイソフラボン、食物繊維、オリゴ糖、マグネシウムやカリウムなど、健康や美容にうれしい成分を多く含んでいます。女性にとってうれしい成分が含まれており、肌の調子を整えたり、血の巡りをサポートする働きが期待されています。
また、食物繊維によるおなかの調子のサポートに加え、香ばしさと飲みごたえで自然と満足感が得られることから、ダイエット中にも取り入れやすいお茶として親しまれています。ノンカフェインなので、時間を問わず毎日の生活に取り入れやすいのも魅力です。
【黒豆茶の飲み方と注意点】
黒豆茶は、黒豆を炒って煮出せば自宅でも作れますが、手軽に楽しみたい人には、市販のティーバッグタイプの黒豆茶がおすすめです。食前に飲むことで、香ばしさや温かさによって満足感が得られやすく、食べすぎを防ぐ助けになるかもしれません。
ただし、黒豆は大豆の一種のため、大豆アレルギーがある人は注意が必要です。体質に不安のある場合は、飲用前に医師へ相談されることをおすすめします。
ルイボスティー
近年、美容業界でも注目されているルイボスティーは、ノンカフェインで妊娠中の人や就寝前にも安心して飲めるお茶として人気です。ポリフェノールやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルを含み、健康や美容を内側からサポートしてくれます。なかでもポリフェノールは抗酸化作用をもち、毎日のリラックスタイムに取り入れることで、健やかな体調管理に役立つとされています。日常に無理なく取り入れやすい点も、ルイボスティーの大きな魅力です。
【ルイボスティーの飲み方と注意点】
ルイボスティーは、毎日の水分補給にはもちろん、ゆったりとリラックスしたいときにもおすすめのノンカフェインティーです。温かくして飲めば、体を内側から温めるのにもぴったりで、就寝前のリラックスタイムにも適しています。基本的に副作用はありませんが、体質や飲む量によってはトイレが近くなったり、おなかがゆるくなる場合もあるため、過剰な摂取は控えましょう。
ローズヒップティー
美容効果を求める人に人気なのが、ローズヒップティーです。乾燥させたバラの実から作られたお茶で、赤い色が特徴的です。ローズヒップにはビタミンCが豊富に含まれており、お茶として楽しむことで美容や健康を意識する習慣のひとつとして取り入れやすい飲み物です。
また、リコピンなどの抗酸化成分も含まれており、体の内側から健やかさをサポートしたい人にもおすすめです。ティーバッグはもちろん、近年ではペットボトルタイプも販売されており、気軽に楽しめるのも魅力です。
【ローズヒップティーの飲み方と注意点】
ローズヒップティーは、リラックスタイムや食後に飲むのにおすすめのお茶です。食後に飲むことで、ビタミンCを補給でき、食事に含まれる鉄分の吸収をサポートするといわれています。ただし、酸味が強いため、人によっては飲みすぎるとおなかがゆるくなることもあります。また、ブレンドティーの中にはカフェインを含むものもあるため、購入時は表示を確認するようにしましょう。 【美容皮膚科医監修】ビタミンCを摂ると日焼けがしやすくなるって本当?関係性を詳しく解説
健康におすすめの健康茶4選
柿の葉茶
柿の葉茶は、柿の葉を乾燥させて作られた健康茶で、古くから親しまれてきました。柿の葉には、熱に強いビタミンC様の成分が含まれているため、健康維持や若々しさを保つ毎日の習慣としておすすめです。また、タンニンなどの抗酸化成分も含まれており、体内の酸化ストレス対策をサポートするといわれています。ほんのりとした甘みとやさしい酸味が特徴で、食後の一杯にもぴったりの一杯です。
【柿の葉茶の飲み方と注意点】
柿の葉茶は、乾燥させた柿の葉をお湯に入れて煮出すことで作られます。ティーバッグタイプも市販されているため、手軽に楽しみたい人にはそちらもおすすめです。ホットで飲む際は、成分の一部が熱に弱い可能性もあるため、沸騰させすぎずにやさしく煮出すのが良いでしょう。
基本的に副作用はありませんが、柿の葉に含まれる成分には血糖値に影響を与える可能性があるため、糖尿病などの治療を受けている人は、念のため医師に相談してから飲用することをおすすめします。
ごぼう茶
ごぼう茶は、食物繊維が豊富なごぼうを乾燥・焙煎して作られる香ばしいお茶です。ごぼうに含まれる成分から、日々のお腹の調子を整えたい・腸内環境を意識する人に人気があります。また、ポリフェノールなどの抗酸化成分も含まれており、健康維持をサポートする飲み物として注目されています。ほんのりとした甘みとごぼうの香りが楽しめるため、ダイエット中の人にも取り入れやすいお茶です。
【ごぼう茶の飲み方と注意点】
ごぼう茶は、食事中や食前・食後など、お好きなタイミングで取り入れることができます。ただし、食物繊維が豊富なため、人によってはお腹がゆるくなるなど、体調に影響が出る場合もあります。はじめは少量から試して、自分に合った量を見極めるようにしましょう。
また、ごぼうはキク科の植物に分類されるため、キク科アレルギーのある人は飲用を控えるか、医師に相談されることをおすすめします。
ハイビスカスティー
南国の華やかな色合いが特徴のハイビスカスから作られるハイビスカスティーは、見た目の美しさだけでなく、美容や健康を意識する人から注目を集めているお茶です。ポリフェノールのほか、ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸などの成分が含まれており、疲労感の軽減や肌の調子を整えるサポートが期待されています。また、クエン酸にはミネラルの吸収を助ける働きがあるとされており、ほどよい酸味とともに楽しめるのも魅力です。
【ハイビスカスティーの飲み方と注意点】
ハイビスカスティーには、カリウムが含まれており、体内のナトリウム排出を助ける働きがあるとされています。そのため、むくみが気になる・塩分バランスを意識したい人の健康習慣にもおすすめです。さらに、クエン酸などの成分も含まれており、疲労感の軽減やリフレッシュしたいときのサポートにも効果が期待されています。酸味が気になる場合は、はちみつなど自然な甘みを加えると、より飲みやすく楽しむことができます。 はちみつの効果とは?冬に嬉しい保湿や免疫対策に!
ジャスミンティー
ジャスミンティーは、緑茶や烏龍茶などの茶葉にジャスミンの花の香りを移して作られる香り高いお茶です。近年では、ティーバッグやペットボトルでも手軽に楽しめることから、若い女性を中心に人気を集めています。ジャスミンの香り成分には、リラックスを促すとされるリナロールが含まれており、気分転換や安らぎの時間にぴったりです。また、ポリフェノールなどの抗酸化成分も含まれているため、美容やエイジングケアを意識する人にもおすすめのお茶です。
【ジャスミンティーの飲み方と注意点】
ジャスミンティーは、緑茶や烏龍茶をベースにしているためカフェインが含まれています。妊娠中の人や、就寝前には飲みすぎないよう注意が必要です。また、カフェインには軽い利尿作用があるとされており、体質によってはトイレが近くなったり、冷えを感じやすくなる場合もあります。手軽に楽しめるお茶ですが、日中のリラックスタイムなど、飲むタイミングを意識するとより快適に取り入れられます。 【麦茶コーヒーの作り方】カフェインレスでミネラル豊富!
おわりに
からだにいいお茶にはさまざまな種類があり、それぞれに効果や注意点が異なります。いずれもさまざまなメリットがありますが、自分が何を求めているのか、どんなメリットを得たいのかをよく考えたうえで、ぴったりのお茶を探してみましょう。コンビニなどで手軽に購入できるお茶もあるので、好みの味のお茶を探してみることもおすすめです。
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林 安津美
管理栄養士/病態栄養専門管理栄養士/日本糖尿病療養指導士/腎臓病療養指導士/がん病態栄養専門管理栄養士/和漢薬膳師等
あいち厚生連で37年間病院の管理栄養士として勤務。その間豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。2022年5月よりたいや内科クリニックへ入職。患者さんの思いを聴き・応え、患者目線でテーラーメイドの医療をお届けできるよう努めている。

やち
2015年よりフリーランスとして活動中のWebライター。趣味は節約と旅行、レジャー。「いかにお金を使わずに最大限楽しめるか?」を考えながら、年数回の海外旅行を楽しんでいます。